銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2006年03月03日(金) センチメンタルに

相変わらず頭のくもりのようなものは取れず、調子は今一つのまま。

夕方まで部屋に引きこもりっぱなし、寝てばっかりだったが、これではいかんと一念発起し、大学の図書館に行くことにした。

久しぶりの大学図書館は懐かしく、学生時代に戻ったかのような感覚に一瞬囚われた。

空いている席を見つけると、早速勉強を始めてみた。

ところが、30分と本を読み続けることができなかった。

うつのせいか、本を読んでいるとだんだんとイライラしてきて落ち着かなくなり、貧乏ゆすりが激しくなり、集中力がなくなってくるのである。

これはこのところずっと僕が悩まされている症状だ。

ある程度以上難しい本を読もうとすると、頭が拒否するのだ。

結局、僕は一時間くらいで図書館を出て、すごすごと再び家に帰ることになった。

帰り際、僕の頭の中は焦りと情けなさで一杯だった。

「このままの状態じゃ仕事の復帰なんてできるはずがない……。かといってこれ以上復帰の時期を遅らせたくはないし……。ああ、どこかにいなくなってしまいたい」

そんなことを考えながら車を飛ばした。

家に帰ってきた僕を迎えたのは、そんな僕の気持ちなど少しも気にしていないフェレットたちだった。

フェレットたちは無邪気に飼い主が遊んでくれるのを期待の眼差しで見つめてくる。

「ああ、僕がいなくなったらこいつらは生活できないんだな」

そう思うと、また何とかやっていこうという考えに切り替わった。

少なくとも、僕は今フェレットにとってはなくてはならない存在なのだ。無価値なわけではないんだ。そう思った。

フェレットに救われた、そんな日だった。


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士郎 [MAIL] [HOMEPAGE]

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