銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2006年02月09日(木) 簡単おいしい麻婆豆腐

今日はふらりと白山麓にドライブに行った。

白山麓は真っ白に雪化粧していて、少し幻想的で、ゆったりと落ち着いた雰囲気を漂わせていた。

そんな風景を見ている間に、僕の気持ちも少しずつ落ち着いていったように思う。

山に囲まれると、とても自分が小さく思える。そして自分の悩みも小さなものに思える。
大きな自然、地球の中にポツンと立っている自分を感じる。
それは孤独を感じるということではなくて、視点を変えて、客観的に自分を見ることができるということなのだろう。
客観的に見れば、自分もなかなか捨てたもんじゃないと思うことができる。
やっぱり山は偉大だ。


ドライブの最中、まずかけた音楽はミスターチルドレンのアルバム「I LOVE YOU」だった。
このアルバムは珠玉の一枚だと思う。
アルバムの中の曲はどれも素敵だけど、特に好きなのは「跳べ」。
リズムが良くて、歌詞のどことなく物憂げな(ミスチルの歌詞はそういうのが多いのだけど)ところがいい。


ドライブの終着点、白山の中ほど、中宮というところで温泉に入った。
露天風呂で空を見上げながら、僕は何も考えず、ただ温泉の心地よさに体を委ねた。
幸せな気分だった。
露天風呂は厚く積もった雪に囲まれていて、子どもが裸のまま雪を取って遊んでいた。
空は雲に覆われていたが、ところどころに青空が顔を覗かせていた。雲はゆっくりと動いていた。
僕は自分が病気だということを忘れた。
雪や雲や空の下では、そんなことはどうでもいいことだった。
ただ、時間が流れた。
僕は少しのぼせ、風呂から上がった後もしばらくの間、体が火照って汗をかいたが、充実した気分だった。

帰りのドライブの間、僕はグリーン・デイのアルバム「アメリカンイディオット」を聞いた。
このアルバムの中の曲「wake me up when september ends」を聞くと、僕はなぜか涙が出そうになる。
大して曲の歌詞も分からないのに。
不思議なことだが、メロディーが切ないからだろう。

家に着き、僕は夕食に麻婆丼を作った。
丸美屋の麻婆豆腐の素に、テンメンジャンとオイスターソース、それにごま油を加えた僕なりのアレンジ料理だが、これがとてもおいしく出来上がって、僕は自分の料理を自画自賛することを惜しまなかった。

今日はとても気分がよく過ごせた一日だった。

明日からもこんな日が続くといい。
まあ、そんなうまくはいかないとは思うが、今日みたいな日がたまにあれば、僕は何とかやっていけるかもしれない。と思う。



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