一月に一回くらい、「僕って何なんだろう」と思うときがある。
今日はちょうどそんな日だった。
別に何かあったわけではない。 何かあるような日常を送ってはいない。
それでも急に、そんな気持ちに襲われる。
病気といえば病気なのかもしれない。 普通はそんなことを思ったりはしないだろう。
自分には何かが欠けている。
その何かは、漠然とは分かっている。
自己を価値あるものとして肯定するために必要な何かだ。
でも、明確には分からない。
その何かは、複数かもしれないし、複数の何かの総体なのかもしれない。
ただ、はっきりとしているのは、その何かを手に入れることはもう今はできないということだ。
今できることは、その何かがないことをうまくごまかしていくことだけ。
自分はそのごまかしが下手だから、こういうことになっている。
いつか、仕事で悩んでいることを話したとき父親に「そんなことでは生きていけんぞ」と言われたことがある。
その通りだと思う。
もともと、生きる、ということに対して下手な人間なのだ。
生きる、ということにおいて、その何か、がとても重要だったのだろう。
いつまで今のようなごまかしが続けられるか、時々不安になる。
いつか、どこかに仕掛けられた時限爆弾が爆発して、破綻する気がする。
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