コミュニケーション。
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2008年07月17日(木) 1年、ですね。





1年前の今日、あたしはてくてくと道を歩いていた。
何を考えてたのかは覚えてない。
特に緊張していた覚えもない。
異常なくらいのときめきの記憶もない。
ちなみに罪悪感もなかった。


あの頃すでにあたしは、優ちゃんを選んでいた。
この人はあたしを好いていて、失望させることも、泣かすこともない。
期待ではなく、何故か知っていた。
何の抵抗もなく選び、信じていた。
だから、何も考えていなかった。



うだうだ言っていたのは、
人に嫌われたくなかったから。
結局は憎まれてるみたいだけど、今は気にならない。








夕陽に照らされながら、電話をした。


「着きましたよ。ケーキ屋さんの横」


あたしが立っていた道のわき道から、彼が、
シャツに短パンで歩いてきた。




スーツしか知らなかったあたしは吹き出して、


「そんな格好で外出ていいんですか」


と笑った。


「近所だからいいんだよ」


と笑って、さっさと酒屋に入る彼が、あたしには新鮮で、
男らしくて、なんだか嬉しかった。





その日は、彼が前日に作ったカレーを食べて、
一緒にお風呂に入って、
生理だからシなくてもいい、と言うから来たのに、
濃厚なキスを繰り返すうち、結局は抱かれた。
早く抱かれたかったあたしが、失望するわけはない。



初めてキスをして5日目だったのに、
愛している、と言った優ちゃんを、あたしは笑った。
1年後も言われているとは、思ってもいなかった。
そのセリフで、プレイボーイだな、とますます思ったのだから。






あたしが最初にかけた電話の着信記録を残している、と、
いつか言っていて、今もそうだかはわからないけれど、
今日の日のことは優ちゃんは覚えていた。

たまたま、前々から予定されていたプレゼントが届いて、
その偶然が嬉しいと言うと、遊びに来た日だものな、と返してきたので、
照れくさくてはたいてしまった。



1年間ありがとう、と甘えるのは明日。
楽しみだな。




勘にも近かった、あたしの考えは間違っていなかった。
きっと、別れがきていても、間違っていたとは思わなかっただろう。



あたしも、1年前のあの瞬間から愛していたのかしら?
笑ったあたしのほうが、嘘吐きだったかしら?
今も、これからも、愛してるね。




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では、おやすみなさい。


雪絵 |MAILHOMEBLOG

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