コミュニケーション。
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2008年05月24日(土) ダメ?





来月を迎えると、
優ちゃんと出逢ってやっと1年。

でもまだマネキンとお客様。
7月になったら、付き合って1年になる。



他の男の人は知らないけれど、
優ちゃんは、あたしから初めて買ったビールを覚えている。

それはたまたま優ちゃんの好みだったので、
今でも気に入って買い続けている。



あたしが初めて電話をしたときの着信履歴も、残っているらしい。
見せてくれないから、真相はわからないけど、
そのおかげで、
初めて泊まった日は7月の17日だと覚えているらしい。






優ちゃんに逢うのが憂鬱な日は、こんなことを思い出してみる。
憂鬱な理由はほとんどが自分の幻だと、知っているから。
昔の彼女が忘れられないとか、
ミカさんがまだ気になる、なんて、
優ちゃんは一言も言ってないのに、勝手に想像してしまう。
たとえそうであっても、
一言も言わないことに感謝していたいのに。





同居の話がやっと進んで、徐々に荷物を持っていくことになった。
独身貴族でいたがる優ちゃんは、笑って渋って、
「弟が寂しがるだろう」なんて逃げるから、
あたしは、嫌われてるとまで思わなくても、
優ちゃんの、「同居したい」と思えるレベルにはいないのだと、
悲しくて悲しくて泣いていた。


今思えば、話を切り出す前に、
「また渋られたらどうしよう」と考えすぎたのが、いけなかったと思う。
あぁやっぱり、と2倍、3倍に悲しくなって、
頭で描いていた話し合いが出来なかったのだ。
無駄に心配するのはやっぱりいけない。



既に優ちゃんの妻であるあたしは、
家の立場も微妙だった。板ばさみ。
だけどそれを優ちゃんには言いたくなかった。
機嫌を損ねるし、それが一番の理由ではないから。


涙を止められないあたしは何も言えず、言いたくもなく、
もう寝る時間だったから寝室へ行った。
諦めて、生まれるまで板ばさみでいようかと思った。


優ちゃんの「同居したいレベル」に、何が必要なのかはわからない。
だけど、昔のあの彼女ならすんなりそう思えただろうか。
ミカさんならそう思えただろうか。


「負けないようにキレイになればいいんだ」


なんて、ちっともフォローにならないのよ、優ちゃん。




結局、すぐに寝室に優ちゃんが追いかけてきて、
荷物を持って来い、と言ってくれた。
このままじゃいられないことくらい、わかっていたんだろうと思う。


もっと納得した同じセリフが欲しかったけど、
論理的に喋れなかったあたしが悪いのだし、
優ちゃんが譲ってくれたのだから、
あまり訊き返さずにありがとうと言った。




「何がそんなに不安なんだ?」



不安なことは確かだ。
でも別に、浮気を疑ってるわけじゃない。
優ちゃんの気持ちを疑ってるわけでもない。
説明もつかないから、マタニティーブルーのなかに入るのかもしれない。




まぁ、言いにくい話が出来たというのは、
あたし自身にしてみればいいことではあった。
他の人より遅いけど、これからもやってみようと思えた。
今度は、もっと上手く。





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覚えてないわけがない、と思うが、
人間寝ぼけてるとわからないものなぁ…。
気になるなぁ。





雪絵 |MAILHOMEBLOG

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