コミュニケーション。
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2007年02月06日(火) 模範解答





藤原君にメールをしようとして、
いつも手が止まる。
恋する乙女ってわけじゃなく、
お互いメールを嫌うから、
会って話した方が早いか、と思いとどまる。


同時に、安堵のため息が出る。
藤原君に重たい気持ちを押し付けずに済んで、よかった。
ってことは、私はまだ大丈夫ってことだ。
手元に彼の言葉がなくっても。




寺島の前で、
ずっと笑っていられたらよかったのに。
それが素晴らしいとわかっているのに。
どうして私は泣きたくなって、
どうして寺島に嫌な言葉をぶつけちゃうんだろう。
私をわかってほしいと泣くんだろう。


そんな自分を嘲笑ったけど、
もう言ってしまったものは仕方ない。
私が子どもだっただけ。
受け止めきれない寺島は、私のナイトじゃなかっただけ。

いつまでも幻想に浸ってはいられない。
現実を見よう。




次は強くなる。
男なんて星の数。





寺島と別れて帰ろうとしたら、
ジュースを買いに来た弟に偶然会った。
思わず、
「寺島の前では、いつも笑ってなきゃいけないのに」
と泣いたら、
「それは難しいよ」
とだけ言って、私にカフェオレを買った。



私はね、本当に本当に、恵まれてると思う。
姉弟はうまくいかないのが通説らしいが、
私達には当てはまらない。
弟は、私が泣いたら全力で支えようとし、
全力で寺島を否定して攻撃する。
成績は悪いけど、思いやりはあり余ってる。



いつもいつも、ありがとう。
お姉ちゃんは、絶対に幸せになってみせます。






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