たかが色鉛筆、されど。 - 2015年06月03日(水) 1年ほど前、実母が孫たちにと24色入りの色鉛筆をくれました。 それを見て、私はとってもとってもとっても驚きました。 ほとんど使った形跡のない、新品同様の色鉛筆。 しかしながらそれは、私が子供の頃(てことはもう30年前!)から実家に あったもの。 幼少の頃の私が、憧れに憧れていたけれど、決して触れさせてはもらえな かった代物だったからです。 「あぁ…。孫にはこんな簡単にあげちゃうんだ…」 と、何だかまた思い出したくもない幼い頃の鬱々とした気持ちがよみがえって きてしまいました。 小さい子育ててると、自分が同じくらいの年頃だった頃のことを突然 思い出したりするんですよね。 私の場合、それが幸せだったとか楽しかったとかいう思い出が全然なくて。 目を三角に吊り上げてにらみつけている母の顔とか、母に触れようとして 手の甲でバチンと突っぱねられる瞬間とか、そういうことばかり思い出すのです。 それでいて、口では「大好きだよ、あなたが1番大事だよ」って言われる っていう。「そんなわけないやろ!」ってずっと思ってましたけどね(笑) 母ももう60を過ぎて、30年前よりはすごくすごく人間的に丸くなりました。 丸くなるの遅いよって思いますけど。 私が持っている母へのイメージは、完璧主義で、潔癖で、曲がったことが 大嫌いで、人の悪口を言う事は絶対にいけないことで、誰とでも仲良く しなければならなくて、子供の前では性の話もお金の話も全くしない、 清廉潔白を装っている(というか本人は聖人君子のつもりの)大人 です。 「まあいっか」っていう部分とか、遊びの部分が全くない人で、そんな 母に育てられた私は、とても狭量な人間に育ちました。 それでいて私が結婚したときだったか第一子を産んだときだったか、 「私の子育ては大成功だった!」 と満面の笑みで言い放ちました。 一生忘れんわ、それ(苦笑) 私がいったいどんな思いで幼少期を過ごしてきたか。 母は当時を振り返って、 「後から思えばノイローゼ気味だったときもある」 と言いました。 ああ、そやろなって大人になった今では思います。 何度、理由の分からないビンタを食らったか。 仕返ししてやろうかとも思いましたが、私が母の身長を追い越したのは 小学4年生のとき。 子供心に、本気でやり返したら自分が勝ってしまうことも分かっていたので 暴力での報復はしたことがありませんでした。 ただ、心の中は歪み捻じ曲がりましたけど。 内心ドキドキしながら 「自分でも、ようグレんかったと思うわ」 って渾身の一言を言い返すも、 「だから、丁度良い躾け方だったっちゅーことや!」 と言われ、ああもうこの人に何を言うてもアカンわと思い、それ以来昔の ことには触れていません。 自分が辛かったことも、どんな思いをしていたかも。 それを言ったら、多分また彼女はノイローゼになるでしょうね。 まあ、今後もし何かあったときの最終兵器として取っておきましょうか。← たかが色鉛筆、されど色鉛筆なのです私にとっては。 母は昔っからそういうところがあり、今でもその性格はそのまんま。 たとえば誰かが母宛に、そこそこの量が入った箱入りの菓子セットをくれた とします。 そのとき偶然私たち家族が里帰りしていたとしても、私たちの前でその 箱入りのお菓子を開けてくれる事は絶対にありません。 「だってコレ私のやもん!」 と。 60過ぎた人間の言うことかよ?と、呆れることしかできません。 別にそのお菓子がどうしても食べたいとか、開けろとか言うわけでは ありませんが、でも、たかがお菓子ぽっちのことで母親のそういう面って 見たくないじゃないですか。 なので私たちが帰省するときは、母親用に1つ買い、 「自分でも食べたかったんだ〜」 ということにして、同じものをもう1つ買って行くようにしています。 それで万事丸く収まるのです。 母は「自分だけのお菓子」が手に入ってホクホクしています。 そしてそれを大事にしすぎて取り置きしすぎて、結果的に賞味期限を切らす っていう。 もうこれ毎度のこと。 私の母あるあるです。 以前、私と息子だけ先に里帰りし、夫が後から到着したことがありました。 夫は夫で手土産を用意し(わざわざ東京駅まで行って買ったらしい) それを渡したのだけど、やっぱり私たちのいる間にそのお菓子が開けられる ことはなく。 自宅に戻ってから 「アレ、実は俺も食べたかったんだけどなあ」 と夫がこぼしておりました。(笑) なので 「ああ、彼女はそういう人よ。彼女にあげたもの(とくに食べ物)は絶対に おすそ分けとしてはもらえないシステムなの。」 って答えておきました。 で、そのまた次回に帰省したときにそのお菓子がまだあって、当然とっくに 賞味期限も切れているのを見ました。 でもそういうのを指摘すると、 「私のお菓子やんか!私が食べるんやから、ほっといて!誰にも迷惑 かけてないやろ!!」 とキレるっていう。 若い頃の私だったら 「でも夫がせっかく買ってきたお菓子、切れてるやんかー!」 とか言い返してたと思うけど、もうそんなのもアホらしいんで 「そやな。」 とだけ言って、また棚の奥に戻します。 で、実家でそういうやり取りをして、私が自宅に戻ってきた後に実家から 送られてきた荷物の中に、私が欲しがったモノが入ってたっていうことも 多々ある。 多々、多々多々ある。 要するに、「これちょーだい」って面と向かって言われると、「いいよ」 って素直に言えない人なのね。 なんて幼稚。 幼稚すぎるわ。 母がそんな感じだったから、私も食べ物を人に分け与えられるように なったのは、大人になってからだからね。 私は3人兄弟の長女だけれど、兄弟多いからって皆で分け分けの精神が 育つかっていうと、全然関係ないからね。 親次第だから。 自分が働き出して、好きなもの買って好きなもの食べられるようになって 初めて、執着が消えたっていうか。 呪縛が解けたっていうか。 母の力は絶大である…。 たかが24色の色鉛筆で、こんなにも長い日記を書くことになろうとは。 ***** 今月は観劇予定がないー!! 7月は月組が1回、8月はお待ちかねの宙組が1回! 月イチって少ないわ…。 宙組、もうちょっと追加で取りたいなあと思ってます。 また前回のようにチケット余ってるといいなあ(笑) ...
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