藤原のマジLOVE8%消費税日記。
藤原朝衣



 Double Score〜Marguerite×Tulip〜

もはや誰も見てないであろう、このエンピツ日記にプレイした乙女ゲー日記を書くことにする。

誰のためでもない、自分のための記録だ。

Double Score〜Marguerite×Tulip〜というゲームをプレイした。
過去2作もプレイしているシリーズ。
年上男性と恋をする、というコンセプトの元に作られたゲームなのだが、さすがに3作目ともなると、ふと思う。

このヒロイン(17歳)は周囲の年上男性を片っ端から虜にしていく(※ただしイケメンに限る)ので、いつか婚活中の20代、30代女性に刺されて死ぬんじゃないかと。

ゲームでよかった。

内容は過去2作にならって、神社の巫女さんバイトをしている17歳ヒロインの麻衣ちゃんが、攻略キャラ2名をなぎ倒し…じゃなくてコロリと落としていくゲーム。

ちなみに「年上」ということを大々的にアピールしているゲームだが、年齢のことで悩むのは主に男性側。
私も経験上わかる。
自分が年下の時は「年齢を理由に断るなんて納得できない」と思ったと思うが、いざ自分が年上になってひとまわり下の男性からアピールされると、「いや、待て!早まるな!お、おちつけ。悪いことはいわん、やめておけ」と二の足を踏むものだ。

これは、そんなふうに思い悩む男性を見るゲームだと思う。


今回のゲームでは、学校の先生と売れっ子アイドルを攻略できる。
この時点で、年齢よりやばい問題と壁があると気付く。
コンセプトどこ行った、とちょっと思った。

学校の先生はメガネだ。
メガネだが、変態じゃない。なんということだ!
乙女ゲーでメガネをかけるなら、それ相応の覚悟をすべきだ。
BLゲーのメガネほど鬼畜じゃなくてよいが、適度にドSか鬼畜かド変態か、もしくはド天然であるべきだ。
メガネの風上にもおけない、普通のまじめな先生であった。

当然、私のツボにはまらなかった。残念だ。

このゲームの影の特徴として、イジワルをする女性の存在がある。
第一作のサラリーマンを口説いてる時も、病院の院長の娘だかなんだかが出てきた。
第二作のホストを口説いてる時は、太い客が出てきた(体型ではなく、金払いという意味での太さ)

今回は、同僚の女教師だ。
女教師というだけで3割増ドキドキするものだが、和田先生に関しては、誰もドキドキしてなかった。
過去のイジワル役の二人は、最後ちょっとイイ人で終わっていた気がするのだが、和田先生に救いはなかった。
ただイジワルするために出てきて、攻略キャラの橘先生に対しての気持ちもなんだかぼんやりしたままで、何をしたかったのかわからないまま消えていった。
ちょっと中途半端な人だった。

あんな中途半端にするなら、せめてその白いブラウスから黒いブラジャーでも透けさせるべきだ。


二人めの攻略キャラはアイドル。
こちらは、まだよかった。
でもやはりアイドルキャラは腹黒であってほしい。
ニコニコ笑って、陰で「うざいんだよ、お前」と壁ドンするくらいの風情があってしかるべきだ。

最後のシーンでホテルのキーを渡して「先に行って待ってて」と囁いたことで、「ああこの人は天真爛漫を装ってやるこたやってる人だ」と充分に妄想できる材料があったからよかった。

でもちょっと、何かものたりなかった。
今回の第三作に関しては、シーンリプレイしてまで見たいシーンは、なかった。


そしていつも感じるのだが、ダブルルートというルート。

攻略キャラ二人といい感じに進んで、両手に花的なルート。

ほんっとーーーーー!!!!に思うのだが、これ、いるの?????

私が逆ハーとか嫌いな人だからそうなのかもしれないけど、どう楽しんでいいかわからないルート。
飛ばして読んだ部分も多い。

このルートの苦手なとこは、どちらからも好意を寄せられて、そのどちらも選べないわ、どうしたらいいの、どちらも選ばなくていいよ、今は3人で仲良くしよう、というところ。(つまり全部じゃないか)

幸せな未来が、どうしても想像できないのだ。

乙女ゲーは、昔は、幸せになるべき人を選んでそこで終わりだった。
つづきは あなたの こころのなかで …
↑実際プレイステーション時代のアンジェリークなどはこうやって終わっていた。

しかし近年、後日談などを描いて終わる乙女ゲーも増えた。
私はどちらかというとその後のエピソードがある方が好きなのだが、なくても、その幸せな後日談を想像したい、想像できる終わり方であってほしいと思う。

そして私は、複数の男性と幸せになれるとは思えない、固定観念がある。

どうしても無理だ。

ダブルルートを作るくらいなら、後日談を作ってほしいと思う。
それか、もう二人でヒロインを好きになって嫉妬のあまり壊れた愛情になってしまうとか。
このゲームが全年齢なのがうらめしい。

18禁だったら、おそらくメガネもただのメガネではなかったろうし、アイドルはホテルのキーを預けた後もっと卑猥な言葉を発し、その後エロシーンになったであろう。

そして18禁であれば、複数プレイという需要もあるだろうから、ダブルルートの意味も理解できたと思う。

第三作は私にとっては少し残念だった。

でも次回もたぶん買う。
ひきこもり社長を口説きたい。

2014年09月02日(火)
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