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2007年07月20日(金) それは私の文章です。

このところ仕事が忙しく、今週はほとんどパソコンに触ることができなかった。しばらくは週一回更新がせいいっぱいになりそうです。

さて何日かぶりにメールボックスを開いたら、「お気を悪くされたら申し訳ありません」という件名のメールが目に留まった。
うちの日記を長く読んでくださっているという方からで、冒頭に「お伝えすべきかどうか大変迷ったのですが……」とある。なんだろう?と思ったら。
自分が利用しているブログサービスに過去に小町さんのところで読んだ文章を載せているサイトがある、偶然の一致か自分の記憶違いかとも思い、しばらく読み続けていたが、つい最近の日記「言い訳する人」もそっくり同じ内容だったのでそうと確信した……ということでURLが添えられていた。

へええと思い、さっそく読みに行ったところ。
「ああ、この話書いたなあ!そうそう、これも書いたっけ。あらっ、こっちのもそうだわー」
とすっかり懐かしくなってしまった。
……いやいや、そうじゃあなくて。どの記事もあまりに「まんま」だったので、とても驚いた。

うちの過去ログから興味を持ったテーマをピックアップして自分も書いてみる、という人がいてもなんとも思わないが、どのテキストもことごとく起から結に至る過程、エピソードとして挿入しているごく個人的な経験談や例え話、エッセイの引用箇所まで同じとなると話は別だ。
以前ひょんなことから、私がブックマークしているある日記の文章が別のサイトに盗用されているのを見つけたことがある。その管理人は一年ものあいだ他人の過去ログを使ってサイトを運営していたのだが、まさか自分にも同じことが起こるとは。
そのブログの開設初日の挨拶文にはこんなことが書いてある。
「高尚な文章なんて書けないので、ただの愚痴とか日常とかの、糞つまらない日記になると思います」
そこにうちの文章をせっせと載せているのだから苦笑してしまう。あのさ、「謙遜」は自分が書いたものに対してしてもらえません?
トップページのタイトル下には、
「随筆じゃぁないよね。これ?しかも、絡みにくい自己完結型(笑」
というセルフツッコミ。すっかり自分が書いた気分になっているみたい。絡みにくいからって丸写し、ですか……。

ときどき「過去ログを読破しました!」と言ってもらえることがあってうれしいなあ、ありがたいなあと思うのだけれど、こういう人がいるとログを残しておくのが嫌になる。

* * * * *

サイトにメールアドレスの記載がないので(ブログのコメント欄に書き込むという手もありましたが)、ここではっきり言っておきます。
語尾をですます調に直し、ちょこっと足したり引いたりしたところで、それはあなたの文章にはならない。私の発想、考え、常識、経験、思い出その他を自分のもののような顔をして語られるのは非常に不愉快です。
他人のアイデアや表現をそっくりそのまま使った文章にコメントをもらってうれしいですか?他人の過去ログで作ったサイトを褒められて満足ですか?

私は毎回書き終えると産卵後の鮭のようにくたびれ果てます。眠い目をこすり、なけなしの頭を使って、一話一話やっとこさ生み出しているのだから当然です。
あなたも一度そうして書いてみてください。そうしたら「成果を盗む」というのがどんなに恥知らずな行為かわかるでしょう。
他人の過去ログを読み漁って“使えそうなもの”を拾い集めてくるのではなく、自分の持っているもので勝負しなさいよ。

【あとがき】
これまでにも過去ログから一話二話持って行かれたということはありましたが、今回のようにそのサイトのログのほとんどがうちの文章やん!っていうのは初めてです。「私は、このようにweb上でブログに、日記ともエッセイともつかぬものを書こうともがいているわけですが」って……いやいや、あなたのは「書く」じゃなくて「書き写す」だから。自分の頭をひねって書くのは面倒だけど、膨大な過去ログを読むのは苦にしないとかロボットよけ対策に余念がないとかのマメさはあるみたい(人の文章を盗用する人共通の特徴)。不思議でたまりません。
【7/20 am8:05追記】このテキストを更新して1時間たっていないのに、いまそのサイトにアクセスしたら「404 Not Found error」になっていました。




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