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2005年12月30日(金) 2005年 web日記関連10大ニュース<下半期>

※ 上半期分はこちら

【6】 絵ハガキ企画第五弾「ラブレター・フロム・ドイツ」 《8月》

年に一度のこの企画ももう五回目。オーストラリア、中国、北欧、スイス、そして今年のドイツ。全部制覇してくださっている方もいらして感謝!
「大変じゃないですか?」とよく言われるけれど、心配ご無用。送る相手がいなければ自分宛てに書く私である。旅行中は日記を更新できない分、なにか書きたくてしかたがない。で、今回も毎日寝る前に五通ずつ、四十人の方に書かせていただきました。
帰国する機内でメールをチェックしたら(帰りの飛行機にネット環境があるというのは、機内食で蕎麦や寿司が出るより何倍もうれしい) 、早い時期に投函した方からもう届いたと報告が入っていてびっくり。中国から送ったときは二週間かかったのもあったのに。
どこの国から送るときも「届かなかったら……」は心配になるので、できるだけホテルのフロントには預けず、途中で見つけた郵便ポストに投函するようにしています。


【7】 トップページ50万ヒット達成 《9月》

のべ五十万人ってどのくらい?えーと、甲子園球場を満席にしたとしてちょうど十杯分。
……と言われてもちっともピンとこないけど、例のデータによると(なんだそれ?という方は後述の「私事で恐縮ですが」をご参照あれ)五年前の今日の来訪者は8人。そうか、そこからてくてく歩いてここまできたんだなあと思うと、感慨深いものがあります。
本当にありがとうございます。


【8】 出版相談会に行く 《9月》
(2005/9/26付 「出版社に行ってきた」 参照)

事の顛末はログを読んでいただくとして、話を聞きに行ってよかったなあと思ったのは、そのとき置いて帰った原稿が審査会議にかけられ、数週間後にその結果が届いたときでした。
「作品の表現力、時代性、オリジナリティ、完成度、芸術性、本になった場合の公共性、読者獲得の可能性等を評価させていただきました」
ということで、その内容が便箋五枚にびっしり。
「あなたの文章の強みはここで、ウィークポイントはここ。ターゲットになるのはこの年代のこういう人たちで、彼らを取り込むには……」
「日々のつれづれ日記に終わらせないためには……」
といったようなことがずばり書かれてある。出版するしないは関係なく、これがむちゃくちゃ勉強になった。
また、なるほどなあと頷くアドバイスもあれば、ええええ?と驚くような分析もあり(たとえば、文章の特徴として「コミカルでかわいらしい文体」とあった)、プロの目にどう映ったかを知るのも純粋に面白かった。
このレポートをもらえただけで、出向いた価値は十分ありました。


【9】 サイト開設五周年 《11月》
(2005/11/21付 「私事で恐縮ですが」 参照)

サイトを続けるために必要なのは根気だけじゃない。むしろ更新作業に充てる時間と体力の確保のほうが、意思ではどうしようもないだけにずっとむずかしいと感じている。
就職したり結婚したり出産したり離婚したり……でひとりふたりと去っていく。私が日記を書きはじめた頃、リンク集で目立っていたサイトのほとんどがもうない。これも世代交代というのだろうか。あの頃、有名だった日記書きさんたちはいまどうしているんだろう?
私が今日まで書き続けてこられたのは、自分や家族が無病息災で家庭内に大きな波瀾もなく、安定した日々だったから。来年もここにいられますように。


【10】 日記の書籍化 《12月》
(2005/12/19付 「日記を本に。」 参照)

「きゅるる」というブログのサービスを利用し、過去に更新したテキストから九十一話を選んで一冊の本に。
上記の日記を書いたとき、「私も本にしてますよ」という方が何人かいらっしゃったのだけれど、やはりそういうリクエストが多いのだろう、いまあちこちのブログで書籍化のサービスを提供していますね(……とわかったような口をききましたが、実はつい最近まで知らなかった。だって「エンピツ」にはそういうサービスないんだもん)。
本という形になると、モニター上で読むのとはまた雰囲気が違って面白い。「あ、ここの表現おかしい」とか「この部分は削ったほうがいいな」とか更新前に下書きを推敲している気分になって、ふつうの本のようにスムーズに読み進められないのが難点であるが(いい加減あきらめろ、と自分に言いたい)、本棚に並べていると悪くない気分。
えー、正直言うと、うれしいです。


……と一年の振り返りが終わったところで。うちはこれが今年最後の更新になるので、ごあいさつを。
今年一年、大変お世話になりました。来年もたくさんの人といいお付き合いができることを願ってます。

今日あたりから実家に帰省という方も多いでしょうね。ものすごく寒い年末年始になるようですが、風邪など引かず楽しくお過ごしください。
みなさま、よいお年を。