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2003年12月22日(月) クリスマスパーティー2003レポート(前編)

夕食どきに外出先から帰ってきたら、マンションの入口でサンタさんとバッタリ。
なんのことはない、ピザの配達のお兄ちゃんだったのだけれど、赤い衣装と先端に白いボンボンのついた帽子がとてもよく似合っている。こういう人が「メリー・クリスマス!」と玄関に立っていたら、ドアを開けた子どもはどんなに喜ぶだろうか。
すれ違いざまに「ご苦労さま」とひと声かけることができたらな。そんなささやかな勇気が出ない自分がちょっぴりうらめしかった。
さて、そんな私のところにも先週末、一足早いクリスマスがやってきた。二十日は『櫻屋』の櫻屋の主人さんとダブル幹事で開催したクリスマスパーティーだったのだ。
クリスマス直前の土曜の夜という、独身時代の私なら「そんな日にスケジュールが空いてるわけないじゃない!」とすかさず突っ込んだであろう無謀な日程設定だったにもかかわらず、七名の(決して寂しいわけではないのだけれど、たまたまこの日だけ暇だった……のであろう)男女が梅田に集結、食えやしゃべれやの宴会をしてきた。
メンバーは、『e*toile』の藤さん、『王様の耳はロバの耳』のあぐりさん、『江草乗の言いたい放題』の江草乗さん、『我が道を行く 只今道草中』の0142さん、読み専門のしょうじさん、そして櫻屋の主人さんと私。

当日は十八時半に梅田の某場所で待ち合わせ。フライングでお茶をしていた藤さんと私が時刻ちょうどに赴いたところ、到着済みは櫻屋の主人さんと愛娘サプリちゃん、あぐりさんだけだった。
男性三人が揃って姿を現さない。江草さんを除くふたりは私たちの顔を知らないのだが、あたりに立っている男性たちは見るからに特定の人を待っているという感じ。こちらを意識していそうな人はいない。じきに不安になってくる。
櫻屋の主人さんが声をひそめて言う。
「もしかして、小町さんが余計なこと言ったから声かけてもらえないんじゃないの……」
余計なこととはなんぞや。
私は携帯を持っていないため、初めてお目にかかる0142さんとしょうじさんには人込みの中で私たちを見つける手がかりを与えるつもりで、「長身のセレブ系の女性ふたりを探してください」と書き送っていた。しかし、彼女はその「セレブ系」というのが彼らを混乱に陥れているのではないか、と言うのである。
たしかに店の予約時刻になっても現れないなんておかしい。初対面の、しかも複数の相手をこれほど待たせるものだろうか。
不吉な考えがあたまをよぎる。遠くから女性の顔を確認し好みでないと黙って立ち去ってしまうという、けしくりからぬメル友やテレクラ男の話をしばしば耳にするではないか。
「男性陣にブッチされました。理由を推測するに……」と涙にかきくれながら屈辱のオフレポを書いている自分の姿がちらりと脳裏によぎる。
と、そのとき。悲観に暮れる私たちの前に長身細身の男性が現れた。
「はじめまして」
「あの、えーっと……」
「0142です!」
安堵のあまり膝からくずおれそうになる私。が、そこは幹事、すぐに気丈さを取り戻し、指定の時刻にちゃんと来ていたと言う彼に問う。
「あなた、『どう見てもあれはセレブ系じゃない』っていうんでいままで声をかけなかったんじゃないでしょうね?」
これはきわめて重要なクエスチョンだ。回答如何ではこのあとの彼の処遇を考えねばならぬ。
「あ、あの、そういうわけじゃなくて、子ども連れてるって聞いてなかったから違うかなって……。いや、ほんとにほんとに」
あまりのしどろもどろぶりがちょっぴり気の毒になった私は、彼の言い分を信じることにした。
それからしばらく待ったが、やはり江草さんとしょうじさんは現れない。もしかしたら直行しているのかもしれないね、と店に向かうことにする。が、もしそうだとしたら、彼らはいまごろちょっぴり恥ずかしい事態に遭遇しているはずである。
というのも今回のレストラン、予約時に「小町」の名で取ろうとしたら、店員にフルネームでと言われてしまった。
困った、「小町」に苗字はない。「小」が苗字で「町」が名前だ、と言ってみようかと思ったが、静かに受話器を置かれてしまってもいけない。しかし、本名との組み合わせは口にするのもおぞましいほどの間抜けさである。で、私はやむなく「秋田」と答えた。
そんなわけで、もし彼らが先に店に到着していたら、「あの、予約のあきたこまちさん、来てますか」と店員に尋ねなくてはならないのである。
私は電話だったからまだ言えたけれど、面と向かってはとても無理だわね、くふふ。
なんて想像していると、前方から「小町さん!」と声が。あらまあ、江草さんがこちらに向かって歩いてくるではないか。その隣には若い男性の姿。
「いやー、待ち合わせの時間を勘違いしてましてね、やばいと思って直接店に行ったんですよ」
そこでやはり店に直行していたしょうじさんから声がかかり(またしても例の写真のおかげ。詳しくは過去ログ参照)、ふたりで待ち合わせ場所に戻ってくる途中だった、ということであった。
これでなんとか無事本日の参加メンバーが集合。私たちはやんややんやと店へ向かった。(後編につづく)

【あとがき】
チャイニーズの食べ飲み放題四千円。メンバーにはお昼抜きで臨むことを厳命、女性のドレスコードは「ウエストゴムのスカート」でしたからね。そりゃあもう楽しんできましたよ。後編を乞うご期待。