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2003年08月08日(金) こんな間際まで

現在時刻、午前五時半。七時には家を出なきゃならないというのに、こんな間際までいったいなにをやっているんだ、私は。
旅に出るたび、私は自分が重度のネット中毒者であることを思い知らされる。あたまの中を飛び交う、「やりおさめ」の五文字。それが強迫観念となり、出発の直前まで------それは私の場合、家を出る直前ではなく、飛行機に乗り込むぎりぎりまでという意味だ------私をパソコンにしがみつかせるのだ。
昨夏オーストラリアに出かけたとき、乗り継ぎの関係で成田空港で十二時間待ちをしなくてはならなかった。しかも、ひとりで。
行く前にこの話をすると誰もが「どうやって時間潰すの」と心配してくれたが、チッチッチッ(人差し指を左右に振りながら)。航空会社のラウンジのパソコンでメールを書いたりメッセンジャーで話したりしていたら、半日などあっという間だ。私はインターネット環境さえあれば、二十四時間待ちだって苦にしない自信がある(自慢になりません)。
ラウンジのお姉さんもさぞかし驚いたのではないだろうか。「お客様、○便の搭乗時刻でございます」と声をかけたら、喜ばれるどころか、「えー、もう?」と返ってきたのだから。いくら居心地がよいからといって(食べ物あり、シャワーあり、ベッドあり)、半日間ラウンジから一歩も出ないで過ごす客はそうはいまい。
というわけで、今日も成田で三時間待ち。もしメッセンジャーがオンラインになっていたら、「またやってら」と笑ってやってください。それでは行ってきまーす!

<追伸>
「ラブレター・フロム・北欧」をリクエストしてくださったみなさまへ。
どうもありがとう。自分の書いたものを喜んで受け取ってくれる人がいるというのは本当にうれしいことです。
昨秋友人と中国に行ったときは、毎晩ベッドに入る前に五枚ずつ、それぞれの方の顔を思い浮かべながら(お会いしたことはありませんけれど)書きました。友人には「あんたは絵ハガキ職人か!」とあきれられてしまいましたが、私はすごおく楽しかったんです。
感謝の気持ちを込めて大切に書かせていただきます。スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド。いずれの国から届くかどうぞお楽しみに。

【あとがき】
中国を一緒に旅した友人が私が絵ハガキを書いているときに手元をのぞきこみ、「す、すごいね……」とつぶやいた(あきれた)代物です。どんなものかは届けばわかるかと。乞うご期待。