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妬かれたいからだったのかもしれない。
ほおっておいても私は交友関係が広く 周りにもそう思われている。
SNSを見ればそれは明らかで 何年も会っていないような同級生でさえ 気軽に話かけてくるほどだ。
びっくりしたのは 高校の時にあまりしらなかった後輩と 来週ご飯を食べに行くことになったこと。 女の子なので心配はないし、 今回結婚することになったそうで近くに越してきたそうだ。
Jにも 「みんなに愛されてるね」と言われたことがある。
「愛する」は、異質を 「好き」は、同質に対する感情と新聞で見た。
男はみんなに愛されている人が好きなのではなく 自分だけが気づくことにできる何かをもっている女に 魅力を感じるのではないだろうか。
さっきのJの一言を聞いた時 「Sは俺がいなくても、楽しそうだし生きていけるね」 と言われたような気がした。
言葉の裏を読み過ぎだろうか。
そう考えると 近くに引っ越してきたからランチしましょう、は 女同志では当たり前のことのようだ。
技師の男友達には、入院時のお見舞いのお礼にと 御馳走すると気軽にメールを出したが。
その男友達は「近くに来いよ」と言っていたが、 結局、体調だのなんだの言いながらJの近くのマンションに 引っ越すと決めたのは自分自身だ。
あんななりして、洋食が好きなのだ。 本格的なイタリアンやフレンチが。 あんななりと言うが 彼は向井治にちょっと似ている。
Jには近くに引っ越してきたからランチしましょうなんて なんだか壁があって言えそうもない。 飲もうよと言って流れで家に来てしまいそうだ。
いつもいつも 「うちにくる?」と聞くのがずるい。 来たのはお前だろと言わんばかり。
でも可愛いことに、多忙で先輩にいつも誘われているのに 私と会う時はその後に予定を立てず 会う前からその後は「うちにくる?」なのだ。
そういえば、最近結婚したイケメンの同期とすれちがった。 彼女を連れて歩いていたが、思ったほどの美人ではなかった。 写真を見たときのほうが彼女は綺麗だったし 昔の同期の写真は、こんなイケメンになるとは思えないほどだった。
男と株は似ているとは 収入や肩書のことかと思っていたが まさか容姿までかかわってくると思い知る。
このイケメンとJは高校の同級生である。 イケメンとはスノーボードに行ってじゃれ合った仲である。 その時にはもうイケメンで、もう昔の話だけれど。
いずれにしてもJは上機嫌で いつものように飲んだくれている。 あんなに飲み歩いて、よく昼間はオペをしているものだと思う。 手先が器用なのか、あんなに小さな手で短い指で。
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