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2006年03月27日(月) タコマンジュウ。


生まれたばかりの息子はミズダコに似ていたので、愛情をこめて
「タコちゃん」と私は呼んでいた。
そのうち幼い息子はどこにいても、タコちゃんと呼ばれると
振り返るようになってしまった。

「あんたR太をタコちゃんと呼ぶのは止めなさいよ。今は判らない
からいいけれど、タコがどう言うものか判ったら傷付くよ」

母(祖母)から注意をされても中々止められなかったのは
いつまで経っても息子がタコに似ていたせいもあるが
その呼び方に、とても愛着を感じていたからだった。


ある日、息子は言った。
「お母さん、オレはタコじゃない。どうしてタコって呼ぶのっ」
あああ、やっぱり。

「R太はタコに似ているからタコ。お母さんはマンジュウみたいだから
マンジュウ。二人あわせてタコマンジュウ。タコマンジュウはいつも
二人で一つなんだよ」


息子が小さい頃から、タコマンジュウ!と言ってからぎゅっと抱きしめていた。
息子なりに合点の行くものがあったらしい。
「そうか」


それから息子は、自分をタコだと名乗っている。
さすがに 友達の前でそう呼ばれたら多分怒ると思うけど、心の中では
タコとマンジュウは今でも大事な暗号だ。
買い物をしていて、うっかり「タコちゃん、あれ取って来て」と言うと
「ほ〜い」と言って取って来る。


「あんた、タコって呼ばれて平気なの」
予想外の展開に、祖母に訊ねられ、息子は答えた。
「オレはタコ、お母さんはマンジュウ、二人合わせてタコマンジュウ
なんだ。そうだ、ママちゃん(祖母)も入れてあげるよ。ママちゃんは
イカにしてあげる」

「いらない、そんな」と祖母。
「いいからっママちゃんはイカだからっ」
固く結ばれた絆ってやつだ。だが海産物、生臭い。

そのうち、タコちゃんと呼んでしまっても怒りはしまいが、苦笑して
行ってしまう
時が来るのだろう。

そしてその頃、改めて息子は知る事になるだろう。
マンジュウは地方によっては女性器の隠語なのだ。
自らのぽっちゃり感から何となくそう言っていたが、自分でもちょっと
今は「しまった」と思っている。






白い巨塔でアメージンググレイスがヒット。
ベスト版が出ましたが、個人的には1stが好きです。





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