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メリークリスマス・イブ。
この行事は北国と、何だか肌馴染みが良い。 昔からそうした祝われ方をしているとは思えないが、今ではどこも イルミネーションべっかべかで、これが雪景色に映えて美しい。 サンタクロースは北極かラプランドか、とにかくやっぱり寒い所が 故郷と言われているらしいし。
個人的には、私はクリスマスと とても相性が良くない。 クリスマス自体は大好きなんだけど、嫌な事や つらい事が、 必ずこの時期に起きるのだ。私の誕生日はクリスマスの10日前で 嫌な事は大抵、この誕生日からクリスマスの間の10日のうちに起きる。 読んで下さる方にいきなりゲンの悪い思いをさせるのは余りに 申し訳ないので逐一は書かないが、おげっとなる出来事ばかりだ。
それでもクリスマスが嫌いになれないのは、どれほど切ない思いを しても人を好きになる事をやめられないのと似ている。 色恋沙汰ばかりではない。と言うかそっちはもう駄目だろう。 金魚も小鳥も癒されるが(でも世話は面倒)人とのやり取りに勝る ものはない。人が悩んだり苦しんだりしているのをみては、自分に 何か出来る事はないかと考える。(大抵はほとんど何もない) 人が喜んだり、幸せをかみ締めているのをみてはやっかむ。 とは言え、不幸を望んだりはしない。やっかむだけだ。 そんな時には激しく感情が動き、自分が人として 人の中で生きている事を 改めて考えさせられる。
人との出会いには、結局いつも何かを期待する。 クリスマスは、毎年漠然と待ち焦がれている。 待ち焦がれているうちにクリスマスは過ぎ去ってしまい 出会った人も、やがては縁遠くなって行く。
それでも雪が降って電飾が輝きだすと何かが起きるような気がして 気持ちが浮き立ち、ちょっとだけ心の中がポジティブになる。 去ってしまった人の事に思いを馳せて新しい出会いに期待する。
人が去ってしまうとしばらくは寂しいけれど クリスマスが終わっても寂しさを感じている暇はない。 大掃除が大抵はまだ残っているのだ。そんな余裕はないのだった。
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