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2005年11月12日(土) 熱のある通夜。


今週は余りにも行ないが悪かった気がする。
どこがどう悪かったと言うより総合的に悪かった。
だからだろうか、が出てしまう。

ご近所の方が亡くなる。二世帯住居ではないのだが 娘さんご夫婦が
数軒先に以前から住んでいた。そちらの奥さんの方とは、以前より
顔見知りで、子供同士は同級生である。
亡くなったのは、その知り合いの奥さんのお母様であった。

今はお手伝いも葬儀屋さんがやってくれるらしく、素人の出る幕は
余りないので、お通夜にだけ出席させて頂く事にする。
と言うところで熱が出てしまった。

熱が出たのも久し振りなら お通夜はもっと久し振りの事である。
実は10年ぶりくらいになる。 その間亡くなった方は何人もいたが
皆さん高齢であり、遠縁の親族と言う関係であった。
子供が小さかった事もあり、通夜葬儀は親の分担となっていたのだ。

10年前に私が出た通夜は 親族より ある意味近しく感じていた方の早過ぎた
通夜であった。間もなく私は亡くなった時の彼女と同じ年齢になる。
そう考えると、いかに早かったかが判る。

涙も枯れると言う言い方があるが、涙と言うのは枯れない物だと思った。
それほどに泣いていたもので、遺影もほとんど何も見えてはいなかった。
最初から最後までずっと泣いており、葬儀の時もそうであったので
今から考えると菊の花より似合う花がもっと沢山あるだろうになどと思った
おかしな記憶ばかりが断片的に残っていたりする。

今回はご近所であるが、越して来られたのが最近と言う事と、元々病気
がちな方であったため、挨拶を交わす機会も無く、遺影のお顔にもほとんど
覚えがなかった。 それ故、通夜と言う物が 劇的にシステマティックに
変貌している
事にただ驚かされた。
親が死んだ時、腰が抜けても大丈夫そうなどと不謹慎な事を考える。
でも、不謹慎ではあるが重要な事でもあるのだ。
私は長女で親とは同居、親族も少ない。

お坊さん入場。私はぎょっとした。髪があるのは別にいいのだがムースで
固めており、えりあし長し。もうひとかたはあとで「Jリーガーかと」
奥さん同士で噂し合った、20代になるかならないかの一見無精ひげを
生やした、線の細い、言ってみればイケメンである。
エリアシが長い方は 近所のお寺の住職さんだった。30代であろうか。
声は大変に良い。心持ちお経がメロディアスに聞こえた。
イケメンの方は残念だが全く声量がない。声も余り・・・
だが可愛いので人気はありそうだ。 私が死んだらあの人にお経をと言う
お祖母さんとかいそうである。いや、うちのお祖母ちゃんも「どうせなら
若住職にお経を上げてもらって」っていつも言ってるもん。(93歳)
今の時代、冗談ではないです。

葬儀委員長も葬儀屋さんの方ではないか?と言う話を耳にする。
そう言う事が有り得るのかと驚いたが、しがらみなどもありそうだし
本来頼み辛い仕事だ。 元々他人がやる仕事、葬儀屋さんでも理に適っている。
でも、演技力がちょっとあり過ぎて「引いてしまった」との意見が出た。

静かに、真面目に手を合わせ、遺影を拝見し、焼香する。
用意して来たハンカチを出す事は無く、そのままご遺族に帰り際の
挨拶に行く。
娘さんである知り合いの奥さんは気のしっかりした中々に男勝りな
リーダータイプの爽やかな方である。
喪服を着て髪を結い、目と鼻を真っ赤に泣きはらして立っている奥さんの
顔を見た時、一気に泣けて来てしまい、不覚にもハンカチが間に合わず
しかも風邪で鼻水まで垂れてきて、玄関まで行くのが それはもう大変であった。

奥さん仲間のご主人に送って頂いた帰り車の中で、美味しい物を食べに行く
約束をみんなでする。 これまた不謹慎な気もするが、高校時代同級だった
友人が、事故で20そこそこで死んだ時、やはり帰りの列車の中で 仲間同士
同じような話をしていた。
男の方など そのまま飲みに行ったりする事があるようだ。
精進落としと言うらしいが、先の話をしたり上手い物を飲み食いする事で
生きている事を実感したいのかも知れない。

熱はまだ下がらない。でも寝るのもなんかいや。妙に人恋しい夜だ。







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