不機嫌なブーケ QLOOKアクセス解析

目次戻る進む


2005年11月11日(金) さびしん病。


子供の病気に、自家中毒と言うのがある。極度のストレスや緊張を
感じると吐いてしまったりと言う症状がある。
私は、かなり大きくなるまで、これに近い症状があった。

親が夜間に外出すると判っていると突然吐く。理由は判らない。
中学生くらいまでこの状態で、かなり恥ずかしかったのだが
止めよう止めようと思うと、余計にそうなってしまう。
親は考えた。そしてある日、吐いている私を家に残して1泊旅行に
行ってしまったのである。
とほほ。
ところが、この日を境に ぴったりとその症状が止まった。
ショック療法ってやつだ。どうしても行きたかっただけなのかも知れないが。

自分がこうであったので、息子の事も多少は心配だ。
息子は今のところ、誰が夜中に留守でも 全く構わない様子である。
しかも一度寝ると起きない。夜中にトイレにも行かない。
汗をかくとパジャマを着替えさせるが、頭からすっぽりとパジャマを
被せると、眠ったまま無意識に着替える。最近ではパジャマの上着の
すそを スボンの中に寝ながらしまい、そのまま寝ている。
病気でもしない限り、全く手間要らずで、これだけはあり難い。

だが、例外がある。『足が痛いよう』
夜中に息子が泣く事がある。2歳くらいからだったと思う。
初めはどこかを痛めたのかと思ったが、余り何度もあるので、終いには
『痛くなんかないんでしょう?』 と言った。
すると『痛いんだよう』と泣く。
やがて、息子が足が痛いと言い出す日は、必ず昼間叱られて 泣いた日
である事が判って来た。祖母には幾ら叱られてもならないが、母親だとなる。
『なでて〜』
それは必ず右足で、膝から下の 同じ場所である。
私は『さびしい病』と呼んでいる。

今日、久し振りに息子が『足が痛いよう』と言ってべそをかきながら
夜中に部屋に入ってきた。昼間、珍しくきつく息子を叱った。
ぽんと腕を叩いたら『痛いよう』と大声で泣き出した。
「そんなに痛いはずないでしょうが」 「痛いよう、うわああああ」
触ってみると、なんと! 昨日インフルエンザ予防接種をしたところに
クリティカルヒットしているではないか。かなり揉んだのだが、そこは
まだ少し硬くなっていた。私も一緒に受けたので自分の腕も触ってみる。
「いってえ〜・・・・・」
しまった。しっかり揉んでやる。それがまた痛かったのと急に優しく
されたらされたで、また悲しくなったらしく息子は何時までも泣いていた。

何時の間にか妙に太くなった足を 小さかった時のようにさすってやる。
ふと息子が言った。「なでるより、湿布でいいよ お母さん」
精神的な痛みであろうに、湿布が効くのか知らないが 本人がそれで
良いと言うので湿布を貼ってみた。
「Rちゃん、大きくなったから(本当に大きい)お母さんと同じベッドで
眠れなくなっちゃったねえ」
「お母さんのベッドで眠れば、まだ眠れるよ」
「あんた、こないだ『狭い』って言って部屋に帰って行ったでしょうが」

冷えて来ていた。塩を軽く温め、日本手拭いで包んで喉に巻いてやる。
これは案外、喉の風邪の予防にもなり、かかった時も治りが早くなるので
お勧めです。
「あったかいなあ。もう少し、ここにいてくれるかなあ」
「いいよ」
だが1分もしないうちに 「もういいよ」と言う。
「お休み」 「お休みなさい」

それきり息子の部屋は静かになっている。
どうしてだろう、ほんの少しだけど泣けて来てしまった。




リリオペ  ブログほーむめーる

My追加