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2005年08月22日(月) その瞬間。


駒大苫小牧高校、夏の甲子園2連覇おめでとう。
驚きました。ン十年道産子やってて これに驚かない人はまず、いないでしょう。

私はその瞬間、札幌駅の駅地下モールにいました。
駅近くの病院へ言っての帰り道だったんですが、まさか決勝に残るとは
思わなかったんで、この日を病院と決めていたんですよね。
スクリーンの前は人、人、人。って感じ。
ですが、そのすぐ隣りにある喫茶店はガラガラ。それはそうか。
私はそこの喫茶店に入って、優勝の瞬間を音で聴く事にしました。

喫茶店内は冷房効きすぎ〜。でも有線なども流しておらず、外の人達の
歓声だけが聞こえて来ています。
コーラフロートを注文しました。しばらくすると店長らしい人が持って
来ましたが、これが・・・
盛り過ぎ
案の定、店長さんが置いて立ち去ると同時に前後左右からコーラが噴出しました。
なんだこれは。
大慌てでおしぼり、ティッシュを総動員して拭いていると店長が気が付いて
駆け戻って来ました。 「申し訳ありません!直ぐにお作り直しいたしますので」
「構いません」とは とても言えない状況になっていたので素直に新しく
持ってきて貰う事に。 どうやら気もそぞろな人が厨房にもいるらしい・・・。
新しい飲み物は直ぐに来て、私は アイスが垂れても大丈夫なくらいコーラを
先に飲んでから、ゆっくり外の物音に耳を澄ます事にしました。

拍手、野太い声。 黄色い声は余り聞こえません。圧倒的に響くは男性の声。
駅地下に着いた時には 時折聞こえていた ああ〜〜っと言う落胆を秘めた声は
その時点ではもう聞こえて来ません。試合終了はもう直ぐ。

おお〜〜〜〜〜っ
地鳴りのような声が聞こえたあと、大きな拍手と歓声が上がりました。
お店から身を乗り出していた店員さん達がお客さんの方を振り向いて一斉に
笑顔を浮かべました。
次の瞬間、お店にどおっとお客さんが入って来ました。どの顔もどの顔も
笑っていて・・・・・・これはこれでなんか怖いな。 

お店から出るとそこは恐ろしい熱気でした。体感温度で10度は違う。地下なのに。
それでも人はパラパラと散り出しています。元々ほとんどが通り縋りの人で
皆さん行くところがあるんでしょうね。私は帰らないと。

出ると負けとか言われて来たんですよね、長い事 北海道地区は。
夏の暑さに弱いとか、冬の練習に不利があるとか色々言われて、だけど
やはり1回戦2回戦敗退で仕方ないよなみたいな雰囲気は選手には無念でも
あったでしょう。2年続けて優勝旗が海を渡る。56年振りの快挙だそうです。
溜まりに溜まった物を一気に返した感じ。道産子としては気持ちの良い話です。

練習設備なども昔と比べ確かに随分良くなっているんですね。
でも、だから出来た事と言い切ってしまうには余りに強かった。
北海道の高校が何故2連覇を成し遂げられたのか、その日のうちに家族で
考えを出し合ってみました。

母「地球温暖化で北海道も暑くなったからじゃないの」

私「運命を持つ物同士が何百年に一度集うとか、やっぱりあるんじゃないの」

息子「沢山食べたからだと思う」


翌日の新聞には監督の指導とか選手の葛藤の様子などが詳しく書かれていましたが
私は上の3つの意見の中では自分のが一番ましだと思います。



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