不機嫌なブーケ QLOOKアクセス解析

目次戻る進む


2005年07月26日(火) テルテル坊主。


雨脚がまた強くなった。息子は今日から夏休みだ。
数軒向こうの家に住む同級生のK君がやって来た。
「R、いる?」
「いるけど、外は雨だしもう4時半だから今日は遊べないかな。
ポ●モン見てるけど一緒に見てく?」
「ん〜。いいや、帰る」
触ってみると髪はぐしょぐしょだ。
「雨、もっと降るから。もう夕方だから帰るんだよ」
「うん」

「K君、帰っちゃったよ」
「ポケモン見ていけばいいのに」
「もう見たやつなんじゃないの?」

5分後。
「おばさん、おばさん」更に濡れてK君が立っていた。
「お〜、まだ帰ってなかったの」
「これ」差し出した手にはティッシュで作ったテルテル坊主が。
「そうか、明後日はスポーツ教室で行くキャンプなんだよね。
晴れるといいね」
「うん。Rは行かないんでしょ?」
「う〜ん。おばさん一日申し込むの遅れちゃって。そしたら
もう定員だって。おばさんが日にち間違えたからRは
行けなくなっちゃったんだよ」
「R、怒った?なんて怒った?」
「『お母さん大嫌い』って怒った」
「そうか」
大失敗である。でもいきなり定員オーバーだとは思わなかった。やれやれ。

風の様にやって来て大人と話し、再び風の様に K君は去って行く。
「家に帰るんだよ〜」 慌てて 後姿に呼び掛ける。
「テルテル坊主ありがとね。晴れたらまた公園で遊ぼうね〜」
自転車の少年が 何度も首を縦に振って帰って行く。

「K来たの?」
初めて気が付いたような息子。「もう帰っちゃったのか」
「これ持って来たの。キャンプは晴れるといいねえ」
息子にテルテル坊主を渡すと 「オレも作る」と同じ物を作り出す。
ティッシュを無造作に丸め。ゴムで首の部分をくくりマジックで笑った
顔を書いた。お腹の部分にRと名前を入れた。

「じゃあ窓の所に並べて置いておこうか」
息子の作った方は 頭が大きく『ゆるい顔』をしている。
K君の方が 頭が小さくひょろんとしている。
並べると それぞれに似ていて面白い。

「明日、ラジオ体操ないかも知れない」
「雨止まなかったら無いかもね、明日は」
「うん」

大雨に備え、朝顔の鉢を、玄関前に移した。




リリオペ  ブログほーむめーる

My追加