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某警備会社さんから出ている子供やお年寄り用の居場所が判るGPS端末の 営業の方に話を聞いた。
この端末、あれば便利だが、ちょっと微妙な代物。大きさが。 機能の割に確かに小さく、軽くはなっているらしいが 持つ方もある程度 しっかりしてないと無くしたり壊したりと言う事が頻繁に起きそうな。 ちなみにその時は1万円かかるんだそうです。
昔「お守りさん」って言うのをずうっと祖母ちゃんに身に付けさせられていて それには「お護符」と言う物が入っていたらしいんだけど紙の札一枚を布で 包んだ物だから、直接肌に掛けても 何の違和感もなかったんだよね。 そう言う物を想像してた。想像していた私の方が少しお馬鹿さんだったのかも。
それはともかく、その際、営業の方がしてくれた話しが大層面白かった。 (実は又聞き。私は留守にしており、家人が応対した) GPS端末は 確かに迷子のお年寄りを探したり、見知らぬ場所で途方に暮れて いる 子供の居場所を捉まえたりするには 威力のある物だ。 だが使い方をちょっと違えると、大変な脅威となる。 そしてそう言った使い方をメーカーさんはひどく迷惑がっていると言う。
実例1 営業に出っ放しの割には全く成績の上がらない営業マンの車に社長がこれを 積んでおいた。車はずううっとパチンコ店に止まっていたと言う。 営業マンはクビになった。『正直そう言う使い方は』的なメーカーの言い分に 「たまたま車に積んでおいただけ」と主張する社長さん。
実例2 ご主人がずっと持たされている。監視しているのは奥さん。
メーカーさんは微妙な立場だが、社長さんの気持ちも判らないでもない。 とは言え、これを使ってそれをやっちゃうと どうにもまずいと言う事なのだ。 実例2は私としては本人同士が納得しているなら何の問題もないと思うが 夫婦として それはとっくに破綻しているとも考える。 自分が男なら、そんなの「持て」とか言われたら テーブルひっくり返して 怒りそうだ。 それか、あんまり腹立つから残業する部下か同僚に持たせて その間に遊びに行く。わざと密に連絡取り合って地下鉄とかで待ち合わせして 返して貰うのだ。へっ。 ドウシヨウモナイ金遣いや遊びをする人間は居るだろうが、そんな人間が そもそも大人しく こうした物を持たされるだろうか。
GPSは監視が目的となるとまずいのだ。 子供がどこにいるか、結果的には監視しているに近い状態になってしまう 事もあるだろうが、やはり犯罪の防止や事故の予防が目的であり、お年寄りも 同じ事が言える。 どちらも判断が未熟であったり、欠けてしまっていたり、誰かの責任の下で 守らなければならない存在である。 実例はそれに当たらないと言う事なんである。
確かに便利だ。だけどちょっとやっぱり、扱いの難しい物なのだと感じる。
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