もうちゃ箱主人の日記
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2010年03月01日(月) B00k 『さよならドビュッシー』

オリンピックも終わって
何か本を読みたいと思ってる方!
私の代わりに読んで
感想を教えてくださいな。  (笑)
 
今年の「このミス大賞」受賞作だそうです。

買うのも何だし、
(場所ないと家内から、研究以外の本買いはかたく禁じられてる)
図書館では、ずっと貸し出し中なんで
読めない。
(ほんとは、読んでるところじゃないんだが……(^^;))


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@ 『さよならドビュッシー』 宝島社/1400円+税 


第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。選考委員が大絶賛した話題の感動作!
行間から立ち上るドビュッシー「月の光」や、ショパン「エチュード 10-1」の美しい旋律。
ピアニストを目指す少女、殺人、そして驚愕のラスト!

ピアニストを目指す遥、16歳。両親や祖父、帰国子女の従姉妹などに囲まれた幸福な彼女人生は、ある日突然終わりを迎える。祖父と従姉妹とともに火事に巻き込まれ、ただ一人生き残ったものの、
全身火傷の大怪我を負ってしまったのだ。それでも彼女は逆境に負けずピアニストになることを
固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。
ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する――。

(最終選考委員コメント)
「音楽青春小説と意外な結末の異種配合」 大森望(翻訳家・評論家)
「著者の奏でる超絶技巧に酔い痴れよ」 香山二三郎(コラムニスト)
「大掛かりなトリックが炸裂する、上質の音楽ミステリー」 茶木則雄(書評家)
「少女ピアニストの感動物語……で終わらない驚き!」 吉野仁(書評家)


>目次
I Tempestoso delirante テンペストーゾ デリランテ ~嵐のように狂暴に~
II Adagio sotto voce アダージオ ソツト ヴオーチエ ~静かに声をひそめて~
III Con duolo gemendo コン ドウオーロ ジエメンド ~悲嘆に暮れて苦しげに~
IV Vivo altisonante ヴイーヴオ アルテイソナンテ ~生き生きと高らかに響かせて~
V Ardente pregando アルデン プレガンド ~熱情をこめて祈るように~

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@著者に聞く
<『さよならドビュッシー』中山七里著>

http://allatanys.jp/S001/ex40492.html

ピアニストを目指す主人公の少女は、ピアノコンクールで優勝することを目標に練習を重ねていきます。音楽スポ根ものとしても読むことができますが、後半になってミステリーの謎解きもあり、意外なストーリー展開になっています。本作品で作家デビューをした中山さんに作品の背景やサラリーマン兼作家への転身について聞きました。

――音楽に関するかなり詳細な描写がありますが、中山さんご自身も音楽の経験があるのでしょうか。

◆音楽の勉強をしている息子から情報収集
 音楽に関してはまったくの素人です。世界的に有名なスタインウェイのピアノと他のピアノがどのくらい違うのかぐらいは息子から聞きましたが、あとは資料を集めて調べていきました。ピアニノストを目指している少女が、ピアノを演奏しているときどんな気持ちなのかといったようなところは、ピアノの教本をもとに想像力を広げていったんです。
 主人公とピアノ教師を設定できた時点でこれはいけるなと。ほかの登場人物は、ストーリーを盛り上げるときに自然に出てきたキャラクターです。あまりファンタジックになってはいけないので、現実にありそうだなと思えるような、ぎりぎりのところを狙って設定しました。
 それから、1970年代にテレビドラマで『赤いシリーズ』というヒューマンサスペンスがありましたよね。波乱万丈なストーリーになっていてメリハリの利いた登場人物が多く印象深かったので、そんなストーリーラインにもっていこうと考えたんです。
 音楽とミステリーの比重の掛け方がアンバランスに見えるかも知れませんが、小説を読んで音楽を聴いたような気持ちにもっていければ成功かなと、思い切って書いてみました。ただし、基本はミステリーですから最後は驚いて欲しいと奸計(かんけい)をめぐらせましてね。10人のうち8人は予想を裏切られると思います。

――なぜ、ドビュッシーなんですか。
◆二面性がある作曲家
 ベートーベンとかモーツァルトというと、あまりにもメジャーなような気がしたのでそうしました。しかも、ドビュッシーが表題になった小説を目にしたことはありませんし、ドビュッシーの名前は聞いたことはあっても深く精通している人は一般に少なく、多くの方に食指を動かしてもらえるのではないかと思ったんです。
 さらにドビュッシーの人間性にも着目しました。曲は叙情性に満ちたきれいなものが多く、私生活では女性関係にだらしがなくスキャンダラスなことが多く、そのため、二面性のある作曲家といわれている。そこに興味を覚えたんです。  《後略》

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【プロフィール&近況】
中山七里(なかやま・しちり)1961年岐阜県生まれ。
花園大学文学部国文学科卒業。現在、会社員。
名前はペンネームで下呂市内の飛騨川沿いの全長約26キロに及ぶ渓谷と同じネーミングにした。
「中山七里は、わたしの生まれ育ったところに近いので単純に考えました。画数も少なくて気にいっているんです」

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もうちゃ箱主人