もうちゃ箱主人の日記
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2009年03月01日(日) やっぱし 《フィデリオ》!

感動の(?)一夜が明けて
 今日 聴いた音楽は?

もちろん、モーツァルト!
 じゃあなくて

やっぱし 《フィデリオ》!
 (ほんとに、モーツァルト好きなのかな?
  自分でも心配になってくる……(^^;))


聴いたのは、先週聴くのをガマンした
ベーム=バイエルンのライブ・CD(1978)と
 カラヤン=BPO(1970)。

カール・ベーム、86歳の録音は
主役が、ヒルデガルト・ベーレンスとジェームス・キング。
(ベーレンスは、ショルティ盤でも歌ってました)
第二幕、フィナーレ前に、《レオノーレ序曲3番》を、
はさんでの演奏です。
最近は、こういう形は少ない、というか
 殆どない。

後述するけど
《レオノーレ序曲3番》は演奏もそうだが
 聴き方も難しい。

劇場で聴くと
その直前のフロレスタンとレオノーレの二重唱が
盛り上がれば盛り上がるほど、
この曲の印象が薄くなるし、
逆に
この
《レオノーレ序曲3番》が
あんまり名演だと
その後の、フィナーレが、付け足しのように
なってしまう。

演出上は牢獄場面から刑務所中庭への
場面転換に当たるための「間奏曲」として
使われるのだが
なにしろベートーヴェンが力を込めて(込めすぎて)
書いた曲だから
「間奏曲」としては
立派すぎちゃった。……(^^;)
(そうかといって、劇場的要素が
 ありすぎるので、オケの定期演奏会でキッチリ演奏されると
 あまり面白みに欠ける結果になる。
  「困ったちゃん」というか、
  扱いのやっかいな音楽である。 )

そんなこともあってか
最近は、この《レオノーレ序曲3番》を
間にはさんで演奏することは
殆どない。
(昔、1970年、ベートーヴェン生誕200年記念の
 ベーム指揮によるバイエルン・オペラ公演では、
 第1幕初めに、いつもの《フィデリオ序曲》に代えて
 《レオノーレ序曲3番》をやった。当時、FMで聴いたが
 やはり評判が今1つだったようで、そのやり方は定着しなかった)


長くなったので
感想は簡単に…


手元にスコアがないので、印象です。

ベームの演奏では、上記《レオノーレ序曲3番》を
実にうまく聴かせる。
「うまく」という意味は、
オペラ全体のバランスをこわさず、
そうかといって
曲の魅力も十分(以上)に聴かせる。

この前後の、ウィーン・フィルとの来日公演の舞台で
演奏した《レオノーレ序曲3番》はこんなに
活き活きしたものではなかった。

カール・ベームにとって
《フィデリオ》は、5歳の時、初めて聴いたオペラであり
青年指揮者として初めて指揮したり
人生の節目、節目で演奏した
「宿命のオペラ Schicksal-oper」だったと述懐しているそうだが
そうした事情を別にしても
この演奏は、今でも十分に魅力的と思う。

カラヤン盤については、またの機会に…
(一言だけ言えば、まだこの時代のカラヤンは
 晩年の、「鼻に付くほど」のレガート奏法趣味に、陥ってなかった、
 と思う)


もうちゃ箱主人