もうちゃ箱主人の日記
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| 2009年02月19日(木) |
落語の大家さん、歌舞伎の大家さん |
(1日、間が空きましたが、大家さんつながりで…)
大家失格の私ですが…
落語の大家といえば、強欲なのは 「唐茄子屋政談」の大家くらいで、あとは、総じて 善人に描かれてますね。
志ん生師匠の合いの手に 「大家、大家っていばるねぇ、こっちは、いわば客じゃねえか。 店賃(たなちん)払ってねえから、大家さんて呼ぶんだ。 払ってりゃ、ただの大家だ、 なあ、大家!」 「まだ、払ってねえじゃねえか!」 「…、えへへ、じゃぁ、大家さん」…
一方、歌舞伎に出てくる大家で有名なのは 何と言っても、 「カツオは半分もらっておくよ」の名ゼリフで有名な 髪結新三の大家、長兵衛ですね。 (河竹黙阿弥・作 梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう) 髪結新三 (かみゆいしんざ))
このシトは、たいしたワルでげすな。
ヤクザの大物、弥太五郎源七を追い返した髪結新三も 弱みをにぎられてる強欲で老獪な家主 長兵衛 には、 形無しで、こてんぱんにやり込められる。
身代金30両で娘を開放させられた上、 手数料として半分の15両を巻き上げられる。 「鰹は半分もらったよ」というのは、仲介手数料として、 半分の15両をもらっていくよ、という謎掛けの言葉です。 さらに大家の女房まで乗り出し 家賃の滞納分2両を差し引く。 新三が受け取るのは 13両、長兵衛は17両をせしめるという次第。
悪が悪をコテンパンにやりこめる痛快さ 歌舞伎の傑作ですね。 (個人的には、シェークスピア劇に匹敵すると思ってます)
舞台の長兵衛は、ずいぶん前 TVですが 左團次で見たことがあります。
ここを参考にしました。 http://www2.rosenet.ne.jp/~spa/kabuki/html/ess/ess157.html
PS: ところで このお話、実はもともとは 落語ネタだったそうです。 圓生師匠が復元したとかで それに基づき 先年、歌丸師匠が蘇演されました。 (「落語名人会」だったと思うが TV放映で見ました) CD化されてるというので いずれちゃんと聴いてみたい。
もうちゃ箱主人
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