もうちゃ箱主人の日記
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2008年04月04日(金) クラウン どくわ!

クラウンつながりで
独和辞典もクラウンのファンです…
 (ちょっと強引かな!? … (^^;))

考えてみれば
私が素人の身から、まがりなりにも研究者の道を志す
キッカケとなったのは、
今から10年近く前
八重洲地下街の古書店で何か買った時の
福引で、たしか3000円だったか当ったこと。

ちょうど、その値段で、目の前にあったことから
深く考えず、
真新しい「クラウン独和辞典」、初版ですね。
それを、頂きました。(^ω^)
(昔、大学時代には、当時の定番だった
  「相良」の独和を買ったものの、
  とても使いこなせなかった!)

そいでもって
せっかく、独和辞典も買ったことだしと
次のボーナスの時に、NMAの赤い全集を
買っちゃった!(笑)

そんなこんなで、今日に至っちゃった!
 というわけです。(^ω^)

そんな、思い出の
『クラウン独和辞典』の第4版が刊行されました!

しかし、すごい。
何がすごいというと
初版が出たのが、1991年というから
殆ど、数年おきに改訂が繰り返されていること。
(最近話題の広辞苑改訂は10年ぶりというし
 同じ岩波の大英和は、とうとう初版止まりだった)

因みに、三省堂のWebで調べたところ
 初版 1991年3月
 2版 1997年12月
 3版 2002年2月
 4版 2008年1月

 正書法対応という事情はあるにせよ
 そんなけ、売れているということでしょう \(^ o ^)/ 

実は、クラウン独和ファンでいるのには
もう1つの理由がある。
2版以降、共著(編)の信岡先生に
ある語学学校で、直接教えを受けたことがあるのです。
わずか半年ではあるが、長文読解の講座を受けた。
殆ど、マンツーマンに近い授業で
何より長文読解に特化したものだけに、
それまで受けたほかの語学学校より
ずっと身についた。(ような気がする… (^^;))

そんな信岡先生のコラムが、Webで読めます。

 右顧左眄か、左顧右眄か?
 とても面白く拝読しました。(^ω^)
  ↓
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/wp/author/nobuoka/


・・・
*記録のため転載、採録させて頂きました。(ペコリ)

クラウン独和辞典―編集こぼれ話―(1)
2008年 3月 17日 月曜日 筆者: 信岡資生
【編集部から】
このたび『クラウン独和辞典』(第4版)が刊行されました。
日本初、「新正書法」を本格的に取り入れた独和辞典です。
編修委員の先生方に、ドイツ語学習やこの辞典に関する
さまざまなエピソードを綴っていただきます。

・・・
訳語を易しく

『クラウン独和第4版』の校正中のこと、
回ってきたゲラを見ると、
mit äußerster Konsequenz の訳語
「いっさい右顧左眄することなく」に
アンダーラインが引かれて、
この表現は若い人には難しいから易しい言葉に変えては?と
記してある。
うーむ、そうかなあ ―
試しに『新明解国語辞典第六版』で
「うこさべん」を引いてみると
⇒さこうべん となっているので、
あらためて「さこうべん」を引き直すと
「世間の評判や思惑などを気にして、意見態度を決めかねること。
 右顧左眄」とある。
『大辞林第三版』では「うこさべん」「さこうべん」の両方が
見出し語にあるが、
「さこうべん 左顧右眄」のほうに出典として
三国魏の詩人曹植の「与呉季重書」より、
「左をふりむき右を流し目で見るの意から」とあり、
『全訳漢辞海第二版』でも
「右顧左眄」は見出しだけで、⇒左顧右眄となっているので、
やっぱり「左顧右眄」のほうが由緒正しいようだと知る。
いずれにしても、漢学の素養がさほど重んじられなくなった今日では、
こうした表現が
若い世代も含めて一般の人には理解が困難になっている事実に
変わりはない。
ゲーテは「外国語を知らない者は
 自国語についての弁えがまるでない」と言ったというし、
独和辞典を引いて「左顧右眄」という国語を
あらためて認識するのもまたその効用の一つではないか
とも考えたが、しかし初版以来高度の水準と同時に
易しい解説を編集の基本方針とし、
その定評を勝ち得てきたクラウン独和辞典としては、
大方の利用者の目線に立って、訳語が語意の理解の妨げになることを
避けて、ここは「ひたむきに目標を追求する」と
訳語を改めることにした。
他にも若手の校正協力者の意見を入れて、
「あたらチャンスを逃す」(eine Gelegenheit ungenutzt vorbeigehen
lassen)⇒「せっかくのチャンスを逃す」;
「… 前途遼遠だ」(Bis dahin fließt noch viel Wasser den Berg
hinunter.) ⇒「… 長くかかりそうだ」;
「大兵肥満の人」(Koloss)⇒「太った大男」;
「人跡未踏の、人跡まれな」(unbetreten)⇒
  「人がまだ足を踏み入れて(通って)いない、人跡未踏の」
などと改めた。


【筆者プロフィール】
信岡 資生(のぶおか・よりお)
成城大学名誉教授



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