もうちゃ箱主人の日記
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| 2008年01月29日(火) |
《ドン・ジョヴァバンニ》ミサ曲 |
雑誌《Acta Mozartina》の 2007 Heft3/4 号に 面白いエッセイ(論文)が載っているので ちょっと、ご紹介します。
Gunnar Wiegand : Missa solennissima in D arrangiert "Don Giovanni " (《ドン・ジョヴァバンニ》から編曲されたミサ曲)
新発見ではないが、 これまでその存在が知られていたものの 詳細が明らかでなかった掲記の曲についての、 詳細論究。 (こういう研究も面白そう)
ミサ曲の引用された原曲は次のようなもの。 要するに、 モーツァルトの死後、「だれかが」 《ドン・ジョヴァバンニ》からの数曲と 《エジプトの王 タモス》とM・ハイドンの《テ・デウム》 からの1曲とを移調したりして、1つのミサ曲にまとめあげた もので、パロディ・ミサの1つだが 『パスティッチョ』といったほうがいいかもしれない。
(同様なものでは、《コシ・ファン・トゥッテ》からのミサ曲が オットー・ヤーンによって紹介され有名。)
1)Kirye: Don Giovanni No.15 エルヴィーラ、DG、レポレロの三重唱《A taci,ingiusto core》
2)Gloria: 《エジプトの王 タモス》第6曲 Gottheit,ueber alle maechtig
3)Credo: Credo :Don Giovanni No.22 二重唱《O statua gentillisima》 (DGとレポレロの二重唱「騎士長の石像を招待する歌」)
4)Credo: Et incarnatus : Don Giovanni No.21 オッタービオのアリア《II mio resoro intanto 「私の大切な人を慰めてやって下さい」》
5)Credo: Et resurrexit : Don Giovanni No.13 第1幕フィナーレ中の《Ora grida da qullato》 〜フィガロの《もう飛ぶまいぞ》の引用などの入った楽しい曲
6)Credo: in Spirtum : M.Haydon : Te Deum laudamus のフーガから
7)Sanctus:Sanctus : 1.《エジプトの王 タモス》第6曲 Gottheit,ueber alle maechtig 2. Don Giovanni No.24 第二幕フィナーレの冒頭 《Gia la mensa e preparata》
8)Sanctus: Benedictus:Vespare Kv 321 ,Laudate Dominum
9)Agnus Dei: Don Giovanni 序曲
(時間がないので、各曲の邦訳題名や内容は、各自CDなどで お確かめください。)
簡単に感想をいくつか述べると
・KV 321 ヴェスプレの名旋律をベネディクトゥスに使うのは 頷けるが、あの《ドン・ジョヴァバンニ》序曲を まさか、アニュス・デイ!に転用するとは驚き。
・ドン・オッタービオのアリア《II mio resoro intanto》 は もともと少し「ゆるい」曲のように思ってましたが、こういう 使い方もあるのかと…
詳細は、いづれまた…
・・・・・・・・ (同誌には、ほかにも Frank Pointek という人の In besten Hoffnung Mozarts c-Moll-Messe --ein Graubenbeweis? という面白そうなArtikleがあったが、それもまた…)
もうちゃ箱主人
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