もうちゃ箱主人の日記
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眼 それは レンズ
まばたき それは わたしの シャッター
髪でかこまれた 小さな 小さな 暗室もあって
だから わたし カメラなんかぶらさげない
ごぞんじ? わたしのなかに あなたのフィルムが沢山しまってあるのを
木洩れ陽のしたで笑うあなた 波を切る栗色の眩しいからだ
煙草に火をつける 子供のように眠る 蘭の花のように匂う 森ではライオンになったっけ
世界にたったひとつ だあれも知らない
わたしのフィルム・ライブラリイ
「鎮魂歌」(昭和40)所収
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茨木のり子の詩である。
この詩には、苦い思い出がある。
若い頃、この詩を読んだり、ほかに同様のエッセイを読んだ影響で ある時期、旅行へ行っても、まったく写真を撮らなかった。 (単純だねぇ… (^^;)) だから、その頃の写真が一切ない… それもさみしい。
もうちゃ箱主人
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