もうちゃ箱主人の日記
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ただでさえ難儀しているドイツ語だが さらに悩ませるのが、独特の「ひげ文字」 (Fraktur ドイツ字体)である。
いわゆる飾り文字「カリグラフィ」は、英語やフランス語 でも使われるが、ドイツ語の「ひげ文字」は、20世紀初めまで 書籍の活字に普通で使われているのだ。 いきおい、戦前の書物や雑誌の多くが、コレである。
ありがたいことに、ドイツ人の生真面目さ(融通なさ)の おかげで、版元ごとの違いが少ないほうだが (これがフランスだったら、千差万別であったろう!) そうはいっても時代や版元が違えば、トーンはかなり異なる もの。 たとえば、有名なO・ヤーンの『モーツァルト』初版と2版では ずいぶん違う。せっかく初版の字体になじんだのに、2版は 全然異なっているのである…(^^;)
そういう意味では、ケッヒェル作品目録が1862年の初版以来 通常の活字体を使用しているのは、慧眼であり、ありがたい。
ヤーンの本を読むのに、一々ノートに普通の書体に書き直して いますと、申し上げたら 「それはだめだ、そのまま読めるよう慣れるんだ!」 と、一喝されたのはi教授である。 そ、そんなこと言ったってぇ…(^^;)
もうちゃ箱主人
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