もうちゃ箱主人の日記
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2006年06月11日(日) 訃報 清岡卓行さん(2)

    <昨日からの続き>
実は多くの人同様
「清岡卓行」という名を初めて知ったのは
原口統三(1927-1946)の『二十歳のエチュード』だった。
その中では、「清岡卓行」は著者のアイドルだった。
うろおぼえだが
 >「ランボーこそ、君ね、男の中の男ですよ」
  清岡さんのその言葉がその後のぼくの指針?となった

『二十歳のエチュード』の読者には、
清岡卓行という名は、その詩に触れる前から
マブしい名前だった。
(後年、清岡の側から原口との交流を描いた自伝的作品
  「海の瞳」が書かれている)

清岡卓行の小説の登場人物で
もう一人印象的なのは
「阿藤伯海」である。
彼を主人公に描いた最初の小説『千年も遅く』で
何度も繰り返し紹介される阿藤先生の口癖
「ああ、私は千年も遅く生まれてきた」
清岡氏自身の述懐に聞こえた。

(阿藤伯海は、日本最後の優れた漢詩人といわれる。
 清岡氏は、旧制一高教授時代に教えを受け、高雅な人格と
 美意識に多大な影響を受けたという。)


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