もうちゃ箱主人の日記
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2005年12月09日(金) ある映画

イラクの自衛隊駐留延長が、たいした議論もせぬまま
決まったとか。
政権もそうだが、ジャーナリズムの「お気楽、極楽ぶり」
には、あきれ果てる。
 (いつも、えらそうにすみません。(^^;))

こんな時、若い頃みた映画を思い出す。
1966年の公開だから、ベトナム戦争はなやかりし頃
見方はいろいろあろうが、私はこんなふうに感じた。
中国の近代化の手助けをしようと「アメリカ的善意」の熱意を
燃やす宣教師たち、
まさに手塩にかけた現地の教え子に裏切られて
撃たれた瞬間、「何故だ?」と信じられない牧師の表情が
印象的だった。
何のために戦うのか、疑問に感じながら戦闘に向かう戦士、
アジアの赤化防止のためというドミノ理論に基き進攻した
ものの現地の反発にとまどうマクナマラ戦略の破綻!
泥沼化するベトナム戦争、
アメリカの「善意」が受け入れられないことへの
強烈ないらだちが見てとれた。

今のイラク戦争従軍兵士に蔓延しているという厭戦ムード。
まさに歴史は繰り返している。
ベトナム戦争でもそれに乗じて巨万の富をあげた黒幕が
いたというが、今もそうなのだろう。

(余談だが、撃たれた直後、それが信じられない表情を
 みせるマックイーンの演技には、『太陽に吠えろ』での
 松田優作の伝説的な憤死シーンの原型がみられる)

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> 砲艦サンパブロ (1966)
THE SAND PEBBLES

監督: ロバート・ワイズ Robert Wise
製作: ロバート・ワイズ Robert Wise
原作: リチャード・マッケナ
脚本: ロバート・アンダーソン Robert Anderson
ロバート・ワイズ Robert Wise
撮影: ジョセフ・マクドナルド Joseph MacDonald
音楽: ジェリー・ゴールドスミス Jerry Goldsmith
 
出演: スティーヴ・マックィーン Steve McQueen
リチャード・クレンナ Richard Crenna
キャンディス・バーゲン Candice Bergen
リチャード・アッテンボロー Richard Attenborough
マコ Mako
サイモン・オークランド Simon Oakland

>1926年の中国。
楊子江沿いの閑港長沙に駐留する米海軍のオンボロ砲艦サンパブロ。
異国の果てのヒマな任務に慣れ切った乗組員達は、毎日秩序のない
怠惰な生活を送っていた。
しかし、中国国民党と学生達の一斉蜂起が勃発、
否応なしに歴史の過酷な渦に巻き込まれていく。
名匠R・ワイズ監督の三時間に及ぶ大作で、題材を第二次大戦前の
中国にとりながらも、製作当時激しさを増していたベトナム戦争への
強烈な批判が見てとれる。
大国による海外派兵の愚かさを、出先で犠牲となる水兵達の視線を
通して活写、安易に戦闘シーンに流される事無く、艦内の人間模様に
重点を置いた演出は堂々たるもの。 《後略》

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=21206


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