もうちゃ箱主人の日記
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九月もまもなく終ってしまうので あわてて、この話題を… (^^;)
西脇順三郎の詩には、九月が登場するのが多いような 印象を抱いています。
ざっと思い浮かべただけでも
『第三の神話』の中の「二人は歩いた」では
>「九月の初め、二人は歩いた」で始まり、 「日がくれかかったので…」「八時頃新宿で…」と、 続きます。 (残念ながら、この2人は初老の男性同士(笑))
さらに、詩集の題名になった 「第三の神話」は
>秋分の日は晴れた
で、始まる。(なんてわかりやすい(笑))
もっとも、 「プレリュード」という詩の中では 「九月の初め…」→「十月の間は…」→ 「十一月にはいってから…」と続きますし 詩の題名にも「一月」「五月」「十月」「正月三田」 「九月」と無節操?にあるから 特段九月だけが好きだったわけではないのかもしれません。
でも、汗をポタポタ流している西脇順三郎の姿を想像する のは難しいし 重装備の防寒着も西脇順三郎には、似合わない。 やはりこの人に、似合うのは「秋」だと思うな。
詩集『近代の寓話』には
>タイフーンの吹いている朝 近所の店へ行って あの黄色い外国製の鉛筆を買った…
という傑作、<秋>もある。 (なにも台風の日に鉛筆を買いに行かなくても (笑))
おお、思い出した! 「旅人かえらず」の中の有名な3行詩 >あかのまんまの咲いている どろ路にふみ迷う 新しい神曲の初め 「あかのまんま」とは、「ヒガンバナ」のことだから これも九月だ。
(WEB版かCD-ROM版の西脇詩集で、縦横無尽に 検索してみたいものだ。 〜宮澤賢治では既に一部実現しているらしいが こちらは、まだ死後10数年だから当分難しいこと だろう)
もうちゃ箱主人
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