もうちゃ箱主人の日記
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2005年09月29日(木) 西脇順三郎と九月

九月もまもなく終ってしまうので
 あわてて、この話題を… (^^;)

西脇順三郎の詩には、九月が登場するのが多いような
印象を抱いています。

ざっと思い浮かべただけでも

『第三の神話』の中の「二人は歩いた」では

>「九月の初め、二人は歩いた」で始まり、
 「日がくれかかったので…」「八時頃新宿で…」と、
 続きます。
(残念ながら、この2人は初老の男性同士(笑))

さらに、詩集の題名になった
「第三の神話」は

>秋分の日は晴れた

で、始まる。(なんてわかりやすい(笑))

もっとも、
「プレリュード」という詩の中では
「九月の初め…」→「十月の間は…」→
「十一月にはいってから…」と続きますし
詩の題名にも「一月」「五月」「十月」「正月三田」
「九月」と無節操?にあるから
特段九月だけが好きだったわけではないのかもしれません。

でも、汗をポタポタ流している西脇順三郎の姿を想像する
のは難しいし
重装備の防寒着も西脇順三郎には、似合わない。
やはりこの人に、似合うのは「秋」だと思うな。

詩集『近代の寓話』には

>タイフーンの吹いている朝
 近所の店へ行って
 あの黄色い外国製の鉛筆を買った…

という傑作、<秋>もある。
(なにも台風の日に鉛筆を買いに行かなくても (笑))

おお、思い出した!
「旅人かえらず」の中の有名な3行詩
  
>あかのまんまの咲いている
 どろ路にふみ迷う
 新しい神曲の初め

「あかのまんま」とは、「ヒガンバナ」のことだから
これも九月だ。

(WEB版かCD-ROM版の西脇詩集で、縦横無尽に
 検索してみたいものだ。
 〜宮澤賢治では既に一部実現しているらしいが
  こちらは、まだ死後10数年だから当分難しいこと
  だろう)


もうちゃ箱主人