もうちゃ箱主人の日記
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2005年08月11日(木) ジュノーム協奏曲拾遺

ゼミ発表の際、《ジュノーム協奏曲》冒頭の
いきなりピアノが登場する場面について
ベートーヴェンの第4、第5協奏曲への影響を
云々したところ
「それは最初に誰が指摘したのか?」という質問が……(^^;)

名曲解説などでは頻繁にみかけることなので
あまり気にかけなかった…… (汗)
 たぶん、ガードルストーン!とお答えしたが
何事も、「受け売り」はイカンちゅうことを再認識。

遅くなったが、原書に当ってみた。
詳細な様式分析を経ての結論でなく、
著者独特の「直感」によるようで
実証的なものでないのが残念なところ。
(アインシュタインもそうだが、このへんが昔の
 大学者の大学者たる由縁)

C.M. Girdlestone /Mozart's piano concertos
(3rd ed London : Cassell, 1978〜初版は1939年)

第一楽章解説の中で
> Beethoven made use of it twice,with a different object
; since his time,the solo entry at, or near,
the beginning of a concerto has become the rule.
(p95)
私は、上記の
the solo entry at を、4番の協奏曲
or near を、皇帝協奏曲 と解釈してみたが……
 はて、妥当かしら ? (汗)

著者の思考法の参考として、第三楽章ロンドと
魔笛モノスタトスのアリアとの
相似性を指摘した文章を引用すると
>The form is that of the Mozartian rondo until the return
of the passage which acts as refrain.
 の脚注に
>This passage announces Monostato's air in the Magic Flute.
(p101) とある。

これは、例のローレンツもその論文の中で触れている。
(但し、ガードルストーンの名は揚げていない)


もうちゃ箱主人