タダの日記<お父さんの日常生活>
タダ



 ばあちゃんが泣きそう

カミサンが午後から恒例の勉強会へ。
ばあちゃんには3時間くらいで帰ると云ったらしい。
二階から茶の間へばあちゃんの様子を見に行くと、炬燵にもぐり込んでウトウトしている。数回こんな事を繰り返すと、ばあちゃんは私が部屋に入ったことに気が付いて、「遅いねぇ○○ちゃんは・・」「大丈夫ですよ、もうじき帰ってきますから」「だって三時間で帰ってくると言ったでよぉ」
それからしばらく私は自分の部屋に戻っていると、一階の廊下で物音がする。下りてみるとばあちゃんが廊下に佇んでいる。
「どうしました?おばあちゃん」
「○○が遅くて心配で心配で、命が縮む思いだで、ここで待ってるのよ。三時間で帰ると言っていたのによぉ」
「たぶんもうじき帰ってきますから座って待っていましょうよ。でもちょっと電話をしてみましょうね」
「もしもし、今どこ?何時頃帰るの?」電波の調子が悪くもうじき帰ると言ったきり直ぐ切れた。
「直に帰ると言ってましたよ」
「今の電話○○かえ?今どこに居るの」短い電話だったので、どうやら少し疑っている様子。
そして再度電話「ばあちゃんがこれこれしかじか・・」「今家の直ぐ側」
「おばあちゃん、家の直ぐ側ですって!」
「顔を見るまで、心配で心配で・・・命が縮まっただよ」
ばあちゃんの顔は今にも泣きそう!この状態が後10分続いたら私も泣いちゃう!
車が止まって玄関が開く音。「ほら帰ってきましたよ!」ばあちゃんの嬉しそうな顔。良かったでよぉ。
「いったい、何してただよぉ。三時間で帰ると言ったのに」

幾つになっても娘は心配をかける小さな子供。
年寄りにはいい加減な事を言っちゃいけませんよ。



2004年11月21日(日)
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