タダの日記<お父さんの日常生活>
タダ



 ばあちゃんの冒険

バアチャンが小平にきて初めての土曜日
「おばあちゃんおはよう」
「あれ今日は会社お休みかい?」
「土曜日と日曜日はお休みなんですよ」
「今日は何日?」
「今日はね二十日」
「嫌だねぇ、歳を取ると今日が何日かも忘れてしまうんだよ」
そんなばあちゃん、朝食のめざしを頭からばりばり食らう。
カミサンがキムチを皿にに分ける。よしなさいよ、辛いよ・・・
大丈夫大丈夫キムチが好きなんだから。
白菜喉に引っかかるよ・・・
大丈夫大丈夫、食べられない物は口に入れないから。
しかし、元気だなぁ・・よく食うな・・小さいけれど背中も真っ直ぐだ・・手先もまだまだ器用だし・・でも結構我が侭だ・・

普通でも声のでかいカミサン、耳の遠いばあちゃんと話すときは更にでかくなる。二階でPCをやっているとでかい声がだんだんと近づいてきた。何?ばあちゃん?どうしたの?おんぶされたの?何?一人で上がっただと?偉いねばあちゃん!
二階の日差しは暖かい。そんな中、ばあちゃんは爪切り。年寄りにしてはきれいな足をしてるね。「何?お父さん、ばあちゃんの足を見てムラムラしたの?」「何を馬鹿なこと言ってるんですか」
そして耳掃除。
「痛くしたら嫌だよ。怒るよ。でも気持ちいいね。これでお爺さんとの話もよく聞こえるだねぇ」

「今日は暖かいから二階に居ますか?」
「ここは他人の家に居るみたいだから下に降りるよ」
じゃ、下に行きましょう。後ろ下がりで母さんはおしりを支えて、私は手を支えているから、ゆっくりゆっくり、一段ずつよく足元を見てね。
「怖いだでよ」
「大丈夫大丈夫ゆっくりね。しっかり手すりに掴まってね」
「怖いだでよぉ」
下に着くと「ほ〜、怖かった。命が縮まったでよぉ」





2004年11月20日(土)
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