一応、色の表記はちまちまと考えたりします。髪とか瞳とか。そんな。 ここでハートの撃墜王の人のように「陽光踊るような緑の瞳」とか原作に書いてあると楽なんですが………って、そんな表記ありましたっけ? あれ? あれ? 脳内で読み取っただけですか? ──調べました。ありました。よかったー。
伊集院さんは、実は、話のたびに別人認定をしていますので、髪の色と(表記されていなくても)主人公の名前設定は微妙に別になっています。 髪色のベースは金色なんですが、白詰草の蜂蜜色だったり、零れた瞬間にかいま見える金の朝色(って何色だ)だったりです。 瞳は琥珀色からそんなにぶれません。 ただ、そんな表記はしないので──なにしろ、そんな語彙の人間が出てこないので──非常にどうでもいい話です。私以外に。
総士は何色設定だろうと日本の色辞典ひっくり返しました。灰青……と青灰色はどう違うのですか。適当辞書の限界です。 ひっくり返しているうちに、フェリシモの500色色鉛筆のチラシが出てきました。 ええ、あの、頓狂な通販会社です。毎月25色ずつ、20ヵ月も延々とどこのものともしれない色鉛筆が届くディアゴスティーニも恐れるシステム。キャンセル不可です。勇気ある私でも躊躇して申し込んでいません。一括で買えたら、突っ込みかねませんが。 が、この鉛筆が頓狂なのはシステムだけではないのです。 色名が、変。 なにしろ500色も有ると「あか」「あお」「みどり」では処理出来なくなるのか、そのメルヘンな会社故にか。 ピンクでも「雪解け水と桜草」「潮風にそよぐマナハウス」「スウェーデンのリンネソウ」……最初に言っておかないとピンクとはわかりません。念のために、これらは色名です。 色名と鉛筆本体でカルタ取りやったら勝者はいないと思います。正解言われても納得出来ないのが多いんですもの。リンネソウってなんだ。 そんなチラシの4ptくらいの文字を凝視した結果。 伊集院さんの髪は「月の女神ダイアナ」、瞳は「琥珀のブローチ」。髪色はふっとんでますが、瞳がまっとう、というか、命名の手抜きを感じます。ただの琥珀じゃ駄目なのか。 総士の髪は「海で生まれた天使の翼貝」、瞳は「雪国の低い空」採用です。……うん、これも、髪はともかく、瞳は割とまっとうでした。ち。
いつか、これらを使って恥ずかしいポエムの国に行ってこようかと思ってます。白妙先生と一緒に。
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