※ ものすごく意味不明だと思います。ごめなさい。
それは唐突なお知らせでした。 あまりに唐突すぎて、いやそれいたずらでしょう、てか試されている?と思ったくらい。 けれども、もしも本当だったら……いたずらにしては妙な緊迫感があって、不安に駆られて指定された場所に行ってきました。
それは田園の真ん中で、水田の真ん中に突然機械工場と民家が現れる街でした。 見えてはいるのに、ぐるぐると回っても道がない状況はまるでその時の気持ちのそのままで、悪い夢に似ているとどこか冷静に考えていました。 近くを通る線路を直接歩いても、あぜ道をつっきっても、辿り着けません。「私有地!」と書いてある看板をくぐっても、稼働中の工場の駐車場を突っ切っても、辿り着けません。ナビでも携帯でも道がぷっつりと途絶えています。 途方に暮れて、見おろした川は、いつか「あるみさんと同じ名前の川が近くにあるから、自転車で通るときにいつも思い出すんですよ」と言われた名前そのままで。 辿り着けない目的地の代わりにじっとずっと川を見おろしていました。
今までどおりに、いろいろなところで思い出すでしょう。あるときは、地下鉄の駅で。有るときはコメダで。あるときはときメモで。それは、変わらないこと。風化させないためでも、忘れないためでもなく、今までと同じタイミングそのままに。 求めていた約束は私相手ではなかったけれど、私は一つだけ約束を。 諦めることを、あなたのせいにしない。
いつかまた、どこかで。
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