あるみさんのにっきをめざせ

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あるみさんのにっきを目指せ

//Last modified 21/02/14


 ホリディ

2005年01月26日(水) 


  水曜日。
  久々のまるっとお休みでした。
  
  そして、奇しくも、水曜日。
  地元デパートで 「大九州物産展」 が始まりました。
  
  ……家庭内に、たいそう燃えている人がおりました。新聞広告を握りしめ、びしっと指さし確認です。
  「この、50セット限定の さつまあげセット が欲しい!」
  「……開店時刻に行っても、それは無理です」
  「なら、もっと早く並べばいいじゃない」
  自分で並ばない人は気楽です。さようなら、私のお休み……。
  
  と、大九州物産展です。
  大九州は大北海道の次の人気催事だそうですが、なんか、もう、人に溢れてました。
  北海道は、基本的に魚系とスゥイート系に大分されるのですが、九州は、魚系有り、芋有り、豚まん有り、と賑やかな気持ちになるのが愛されているのでしょう。おじさんたちも、積極的に、球磨焼酎に並んでいたりします。切り子辛子明太子に至っては催事場を越え、フロアを越え、下の階まで人が並んでました。そんなに皆、明太子が好きなのか。
  とにかく、人と人と人と人でまっすぐに歩ける以前に、まっすぐ立つこともほぼ不可能です。テレビクルーもカメラと照明ごと流されていきました。撮影以前の問題のようです。
  エレベータの中でそんなクルーの人達と一緒になったのですが、ボロボロになりながら、携帯でテレビ局に連絡をとってました。
  「ダメです。人が多すぎて何がなんだか……。昼のニュースには間に合いません」
  「流されたとき、机などに引っ掛かってちょっと止まると、すかさず黒酢を飲まされて、買わされそうになります……物産展っていつもこんなんですか」
  いやぁ。買いに行くほうも元気ですが、売るほうもやたら元気です。さすが、大九州。
  
  ちなみに、茶屋では  くまもとラーメン屋さんが出品してました。小さな出張茶屋ですので「豚骨ラーメン」「王様ラーメン(具の大盛り?)」「特製チャーシューメン」だけという簡単メニューでした。
  んでも、熊本に行ったとき、くまもとラーメンをいただいて美味しかった〜と思いつつ、浮き浮きしていたのですが、
  「私は、醤油ね」
  言い切る人がいました。誰とは言いませんが、冒頭でさつまあげセットを厳命した人です。
  くまもとラーメンは「とんこつしょうゆ」であって、「とんこつ・しょうゆ」の二味ではない、とどう説明をしたら納得して貰えるか途方に暮れていたのですが、世間にはもっと上手がいました。前に並んでいた御夫婦に至っては
  「味噌バターラーメンね」
  ……無理です。それは、ふつーに無理です。勿論、熊本にだって味噌バターラーメンくらいは存在するはずですが、とりあえず、ここにはありません。この欲求の前には「醤油」というオーダーが無茶ではないような錯覚すら覚えてしまいます。とんこつしょうゆ味噌バターラーメン。いっそ、塩ラーメンも混ぜとけ、という気持ちにもなります。
  「え? ないの? じゃ、札幌モヤシラーメン」
  いや、だから、ここはくまもとラーメン屋さんで、それ以前にそもそも大九州展……などという突っ込みはあまりに虚しゅうございます。
  
  思えば、物産展は、物販に特化した万博のようなもの………。
  ちょっと、その、色々な意味で色々なものが心配です。


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