今年の花とゆめは変です。 去年辺りに編集長が替わったらしいのですが、とにかく力技。 闇の末裔は掲載されるし(番外編だったけど)、花ざかりの君たちへはまがりなりにも完結するし(しかも来年には新連載まで有るし)、10年近くのブランクを無視して欄外にあらすじすら書かずにジャパネスクは再開するし……。このうえ、佐々木さんと和田さんが復活したら恐ろしいなー、でももう無理だよなーと思ったいたら。 今年最後にして最大の力技、ガラスの仮面新刊が発売されやがりました。 びっくりしたー。 ガラスの仮面といえば、白泉社のFAQコーナーで「バックナンバーは取り寄せられますか」とか「全サの発送状況はどうですか」とかにまじってさりげなく「ガラスの仮面42巻はまだですか」とあったくらい、続刊が諦められていた作品で。 作者の人が宗教に走ってしまうし、雑誌連載分と単行本書き直し部分で話がどんどん乖離していくしと無理な理由の大盤振る舞い。もうどうにもならんだろう、と思っていたのに。 このぶんだと、七つの黄金郷(山本鈴美香さん)も期待していいですか。……たぶん、もっと、無理でしょうが……。 この新刊、話はさらに雑誌連載分から乖離していってます。 が、もう、連載分は忘れるから(とくに亜弓さんの失明の危機の辺りは忘れたい…)とっとと続けてくださいてなもんです。 にしても、作中の進行速度と、現実の進行速度が微妙どころでなくずれているせいで、いろいろと世界がぐにゃりと言ってます。 聖徳太子の一万円札を財布に入れて、出すときは福沢諭吉。お釣りをもらうときは樋口一葉。受話器を持ち上げたときは黒電話なのに、電話を切ったときはコードレス。それくらいのぐにゃり感でした。 いや、もう、それを越えて……それを含めて面白いことになっているのですが。 ええ、桜小路君がなんかいやーとか、聖さんがコロコロとか、協力富士急ハイランドとか含めて。 恐ろしいほどの王道を21世紀になって読めるとは思いませんでした。土井さんも、ゆかりちゃんも満足。亜弓さんが素っ頓狂にかっこよくて、もう、こうでなくちゃ! 応援しているわ! それにしても、本当に形から入る人じゃのぅ、と嬉しくなったり。 できれば、来年中にとっとと続きを出していただけたらものすごく嬉しいんですが……無理かのぅ。再来年でもいいから。 あと、七つの黄金郷とか、いなださん版ゴーストハントとか続いてくれないかしら。わくわく。 以下ネタバレ↓ ちなみに一番驚いたのは、写メール携帯が登場したこと。びっくりだー。 なのに、メールの語尾が「〜あげるネ」 このギャップが……たまらん……。好き。
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