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2006年02月07日(火) 全く、輪投げの要領である。


小さな劇場の舞台の上で、ピエロがバレエを踊っている。
白いタイツにくたびれたトゥシューズ。
上半身は裸で、身体中真っ白くドウランが塗っている。
腹のあたりには生々しい切り傷があり、それがやたらと目を引いた。

いつの間にか舞台には幕が降り、先程のピエロが私の目の前に立っている。
そして、丸く円に結ばれたロープを三つ、まるで手品でもするような手付きで私に手渡した。
ロープを受け取り、やや困った様子を見せると、今度はその輪を投げるようにとピエロはジェ
スチャーした。
意味のわからないまま、私はそれを一つずつ投げる。
全く、輪投げの要領である。
ロープは花道に一つ、残りの二つは客席の背もたれに不格好に引っ掛かった。





ピエロはこくりと満足気に頷くと、トランペットのケースを私に手渡し、煙のようにドロンと
消えた。





場面は変わって、春。
桜並木を私はひとりで歩いている。
まもなく道は小高い丘に辿り着き、私はその丘の上の一際大きな桜の木ノ下に腰を降ろした。
ふと、その桜の幹に巻かれたロープに気がつく。
すると、その向こうの桜の樹、そのまた奥の桜の樹にも、ロープが巻いてあるではないか。
私が昔、ピエロに促されるまま投げたロープの輪に間違い無い。
私はどうしてもその樹を切り倒さなければならないような衝動にかられ、手に持っていたトラ
ンペットケースを開けた。
すると、そこには小さな手斧が。
迷わずそれを、樹の幹に降り降ろす。
少しの間私は樹の幹を叩いたが、その大きな幹に、手斧はあまりに非力すぎた。
馬鹿馬鹿しくなり、手斧を投げ捨ててよくよく見れば、その幹についた傷こそ、あの日のピエ
ロの生白い腹の傷跡と全くそっくりなのであった。


というような夢を見ました。
写真は昨日のアイスクリーム作りの一部始終。
ゼラチンが入ったので、仕上がりはねっとりしたジェラートになりました。
完成したアイスクリームはまた後程ね!

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