ことばとこたまてばこ
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2006年09月29日(金) お花様



朝なのにもはやすでに
くたびれてる朝に歩く道
そこで見慣れぬ花を見つけた

はて はて はて
昨日はここにこのような花
咲いてたか?
はて はて はて
昨日はここにこんな派手な花
咲いてたか?
はて はて はて
昨日はここにこんなかぐわしい花
咲いてたか?
はて はて はて
昨日の朝はここにこんな艶やかな花
咲いてたか?

はて はて はて
名も無き花
名も 無き・・・花・・・・・

わたし絶句というものを初めて知った


いったいいかなること
「花」などと
「花」なんて
呼び捨てにできない!

お花!
お花!
お花様!
お花様!
うつくしいお花様!
瑞々しく枯れゆくお花様!

あなたという方はどうしてそんなに
どうしてそんなにえも言われぬ色で
またくるおしいほど馥郁たる香りをはなって
ひたり ひたり ひたり 
ひたりとここひとり寂しく咲いているのか!

ああ ああ ああああ お花様!

おそろしく興奮しながら
おそろしく勃起しながら
おそろしく欲情しながら
私はお花様のめしべとおしべを
鼻息も荒く べろり
べろりべろりと舐めさせていただいた


お家へ帰って妻に
あの美の極みのお花様の蜜

わけてやろう


陽 |HomePage

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