ことばとこたまてばこ
DiaryINDEXpastwill


2006年05月07日(日) 指が覚えている肌

肌の接触、君の肉、血、体温、ふるいたつ情感。

無菌の世の中でいわば雑菌だらけの君と共に聴いた。

心地よくまどろみながらも、ぼくたち寂しかったね。

塵が声を張り上げた。「貴様は砂嵐から身を守るためにあいつを傘に入れたのだ。

気づかなんだか。ばかものめ。ばかものめ!貴様はそのでっかちな頭でごまかしておる。

くくくく。もはや、それで正しい。迷惑をふりまいて消えてゆけ」。

ひと切れの塩ヨウカン、君のあの秘めやかな箇所よりも甘くてしょっぱかった。

ふるいたつ情感と同じ高さから発せられるまなざしは、一筋に凛として揺るがずに。


陽 |HomePage

My追加