ことばとこたまてばこ
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肌の接触、君の肉、血、体温、ふるいたつ情感。
無菌の世の中でいわば雑菌だらけの君と共に聴いた。
心地よくまどろみながらも、ぼくたち寂しかったね。
塵が声を張り上げた。「貴様は砂嵐から身を守るためにあいつを傘に入れたのだ。
気づかなんだか。ばかものめ。ばかものめ!貴様はそのでっかちな頭でごまかしておる。
くくくく。もはや、それで正しい。迷惑をふりまいて消えてゆけ」。
ひと切れの塩ヨウカン、君のあの秘めやかな箇所よりも甘くてしょっぱかった。
ふるいたつ情感と同じ高さから発せられるまなざしは、一筋に凛として揺るがずに。
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