ことばとこたまてばこ
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2006年05月06日(土) 記憶と無限

やがてのこの子の記憶、粗い粒子の白黒の陰影。


海の底から、水の中から、空の極みから、この子は顔をのぞかせる。


記憶と無限、このふたつの仲の悪さときたら、そらもうあんた立ち尽くすだけだす。
でも絶望ではないのね、互いのふしぎに心地よい浸食。


きょうもまたぼくはこの子の顔を忘れてゆくわ。
きょうもまたぼくは消えつつあるやね。

そこに無限はどこにもない。ひけけ、無情だ。泣ける。
あんまりにもハッキリとひどいもんだから逆にうれしいわ。


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