ことばとこたまてばこ
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2005年08月01日(月) 音の壁におれは鼻からぶちあたった。鼻血が出た。

おそらくリズムに合わせてうっとりと眼を細めながら身体を動かせるあの子の横顔ってばはちきれんばかりに幸福そう!音楽好きのあの子を少しでも知りたいな!


という業火の如き下心に浮かされたせいでポータブル・オーディオを衝動的に購入。いひひ。これで少しは音楽好きのあの子の脳髄に近づけるかな、なんて。

加減が判らないので強くギュッギュッとイヤホンを耳に押し込む。
CDの選択は非常に迷った。元来音楽の知識に乏しいということと、スマップとかTVで頻繁に流れるようなものだと如何なることか我を保つのが困難なほどのぬらぬらする嫌悪を覚えるため、小説を通して知っている町田康ことINU「メシ喰うな」のCDを選んだ。封を開けてセットする。三角ボタンをうきうきとする歓喜と共にぽちりと押した。

ジャージャージャカ?

はて。いつ始まるのかしらん、と思っていたらばすでに鳴っているようだ。音量を示すと思しき棒が伸び縮みしておる。どうも今は最小音量らしい。はは、これを最大にせねばあかんよ。そこつそこつ。

グーワーグワブワカカカンキャン?

とりあえず音は聞こえた。けどこれって音?
いやいや、パンクとはいえども、これって音?
そもそも歌詞がまったく判らぬ。困ったな。




「その人の心の流れを知りたいのなら、その人の好きな音楽を聞くことですよう」
どこかの本で読んだ。少しでも音楽に恋い焦がれている人の書く文章には文脈の奥にその精神が見え隠れしている、とおれは見ている。
それは本棚を見ればその人が判る、というのと根本はおそらく同じなのだろう。だから、よけい困ったな。思っていたよりもむずかしいな。


音楽好きのあの子を知るにはどうしたらいいのかな。
あの子の心の流れによる響きを知りてえな。知りてえな。
音無し子だからといって甘えてはいけねえな。音楽とはなんぞや。
なんぞや。
なんぞや。
知るように努めねば、ならんぜ。ならんぜよ。ならんのだ。音の夜明けはまだ遠い。
すべてはあの子のためさ〜って暴走せんとする下心に、障害の壁にもろくめげてしまいそうな精神すべてを預けて。


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