ことばとこたまてばこ
DiaryINDEXpastwill


2005年07月25日(月) ただひとりのおとこ

激しいライトに照らされて
私は身をぎゅん縮めると
鼻毛を出した中年男性が
酒の匂い漂わせながら

にたにた にやにや

下衆な笑みをたたえて
苔に満ちた岩石のような手で
私のうっすらとした喉仏を
親指でなでさする

とうに服は剥がされていた

ごま塩のような細粒の髭をたくわえた
口の奥底は赤黒くて臭気がして
押し潰されそうなほどの情欲が
ひしひしひしと空間に充満する

とうに肢体の自由は奪われていた

どこがどうとは上手く言えないけれど
妙な力のはいった中年男性の手が
私の臀部を握りしめて圧迫する

「痔気味だね、おめえさんは」
私の脱腸している肛門を触るや同時に
そう言って更に目を細めては口もすぼめた
その目は歓喜、好奇、隠しもせず。

激しいライト いつまでも私を照らす


陽 |HomePage

My追加