ことばとこたまてばこ
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2005年07月03日(日) 手話通訳者

「あなたの病気は治りません」


その医師は息を区切ることもなく、
ためらう様子すらもなく、
ぱららららと一気に述べたてた。

その際、ずっと医師は患者の方を見ず、
私ばかりに向けてぱらららららららら。
どれほど「彼へ目を向けて言ってあげてください」と言っても聞かない。
聞こえるはずのあなたは聞けないの?

そして宣告を告げられた患者は
一言たりとも見逃すまいぞ、といった様相で
視線を崩すことなく私の手を凝視している。
とってもとっても 当然なことだ。

でも。

私は手話「通訳者」で、宣告されるのは私じゃないのに。
お医者様、あなたはどうしてそんなに私の方ばかり
見ていられるの?

彼なのに。

私を間に挟むことで、どんなに重苦しいことでも言えるといった感じね。

彼なのに!



どうしよう
わからない
どうやって言えばいいの。


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