ことばとこたまてばこ
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1970年01月03日(土) 食して触されて

朝が消え、昼も過去となり、夜が来る。

すすん
すすすつん

すすつつん

夜の帳は音にあらぬ音をたてながら降りて、厳かな静謐をおれは感じる。
闇の気配が真後ろにて息づく。

濃厚な。
なんて濃厚な。

耐えようもなく後ろを振り向けば闇がおれの頬をなでた。
そして背中を覆った。

ぴた ぴた
ぴた ぴた

見えるは、黄色くてらてら淡く輝く上弦の月。


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