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ボクの庭の東側には大きな梅の木が2本ある。 サンザエムさんという格好いいおじさんの梅の木である。 サンザエムさんというのは屋号で、三左右衛門さんの子孫だからそ んな屋号らしいのだが、まわりの人々に頼りにされている、ステキ なおじさんなのだ。 ボクの庭からこのサンザエムさんの梅の木がよく見えるのである。
ボクはここのところ、このサンザエムさんの梅の木の花を楽しんで いたのだが、今日は寒くて強い風がビュービュー吹いていたので、 ボクの庭にこの梅の花びらがたくさん飛んできて、ボクの庭は白い 水玉模様になった。
庭の水たまりの縁に並んで落ちた梅の花びらはとてもきれいである。 白い水玉模様といい、この水たまりの縁の花びらといい、なかなか フウリュウな景色なので、ボクは一句詠んでみようかと思った。 しかし今日はとても寒いのでそれよりも小屋の毛布にもぐり込んで 眠ってしまうことにした。 一句詠むのはもっと暖かくなってからにしよう。 明日からはまた春が戻ってくるそうである。 早く明日にならないかな。

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