日常のかけら
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◇落ち葉焚き◇

何やってんだ、あの猿は?
そんな風に掃いたら葉が散るばっかりで、一カ所に集まらねえだろうが。
そうだ、ゆっくり丁寧に集めねえといつまでも終わらねえぞ。

しっかし、そんなに面白いか?
落ち葉を掃き集めるのが。
あんなに笑いやがって…
俺なんか、何度寺の落ち葉に火を付けて掃かなくていいようにしてやろうかと思ったか。
まあ、あんな風に遊びながら寺の仕事をすることも、相手もいなかったがな。

そんなに珍しいか?
たかが落ち葉焚きだろうが。
わくわくした顔なんぞして…。

ああ、笙玄の奴、一緒に芋でも焼いてるな。
ま、なんでも楽しむのは良いことだがな。

(三 蔵)

2005年11月20日(日)