Jagged Glass Nuts
AS



 サタデーナイトフィーバー

自分が悪いのはわかっている。
一歩一歩かけ。
一歩一歩が賭け。

サタデーナイトフィーバーはよかった。
こういう、クラシック作品としての名作をかたるのは難しい。
語られつくした物語から、個人的な体験ではないなにかを
見出そうとするのが難しい。

いい映画なら、ただシンプルに「よい」といえばよさそうなものだけれど
音楽にせよ芸術にせよ、よい作品は見るものに言葉を与えてくれる
と平生個人的に考えているとおり、この作品も、
どこそこの部分がどういう風によかった、という言葉というよりは
作品を媒介にして私自身のイマジネーションがふくらんで
ひとりあるきしていく部分がおおくある。
作品にたいし生まれる言葉はまったく別世界のものなのだ。


相変わらず、キャラメルポップコーンとひとりの映画以上に
おもしろいものを見つけられないでいる。

微妙に型にはまりきらないストーリーがまずいい。
たんなるサクセスストーリーでもなければ民族意識をクローズアップした
社会派映画でもない。

世の中のすべての事実はわかものの挫折のためにある。

2004年11月14日(日)
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