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2005年07月07日(木) 「後悔」しない自分を求めて・・・

杏珠先生

ご無沙汰していました。
いつもアドバイスをどうもありがとうございます。
(省略)
ご祈祷継続のお願いをしたくて、先程、お布施を振り込みました。
(省略)

近況を報告させて頂いてもよろしいですか。
新しい仕事先を探している事についてです。

私にとって、今まで「後悔」する事が多かったので、
本当に大切なのは、後悔しない自分を育てる事、
これが大きな課題だと思い、
仕事を探すにあたり、この 後悔のタネと対座しようと考えました。
さもないと、後悔は何ら解消される事無く私の中に
脈打ち続けて行きそうだと思ったからです。
つまり、私が以前今学んでおきながらその道に進まなかった芸術的な方向に的を絞って、遅ればせながらの出発をしようとしているのです。
もちろん、実務経験の無い私、年齢的にも非常に厳しい状況です。かれこれ、20件は断られました。面接すらしてもらえない状況です。
でも、あきらめるあきらめないの問題ではなくて、私の心の気がすむまで求職して行こうと思っています。

というのも、イメージしてみたのです。
数年後、十年、20年後、
この道を求めずに他の事(省略)をしている自分が、
今の私を思い返した時、
「あ の時、やはりあの方向で仕事を探しておけば良かった」
「もしもあの時、求めていたら、ぎりぎりでもなんとかその方面に進むチャンスもあったんじゃないか なあ・・・」と、
きっとまた後悔するに違いないと思うのです。
そして、何か私の中で形として外に現す事のできなかった
エネルギーのようなものは燻り続けている・・・。

(省略)
結局今も以前のところでアルバイトさせてもらってるのですが、
今の勤め先は、
そんな私でも活動できるポストをわざわざ設けて使ってくれているのです。考えてみれば、無理に仕事を割り当ててもらっているのですから、
お金にならないとか、私なんか必要とされていない、
居てもいなくても同じで責任の無い内容だ、などと
私が勝手に不満を抱いてはいけないのです。
本来ならば、私を使ってくれていることに感謝しなければいけないのです。

私は、本当に感謝の足りない人間だと反省しています。
(省略)この職種にずっとついていく事を考えてみると、答えはノーです。
素晴らしい仕事だとは思いますが、
きっといつかまた後悔する ように思えるのです。
「やっぱり、あの時、クリエイティブな方面の仕事に就けるように
頑張るべきだった・・・」と。

また、これから、1〜2件当たってみます。
(省略)

私の近況は以上ような感じです。

それから、兄のことについて報告させて下さい。
これについては、話せる友人もいないので、
杏珠先生にお話しするだけなので、どうか聞き流して頂けますか。
勝手に打ち明けさせてもらって申し訳ありません。
(省略)
兄がひどく暴れてから、もう1年が経ちます。
あの時「お前は目障りだ、口出しするな」と怒鳴って、
まるで私が兄の家庭内の問題に介入したら、
その分甥達(兄の息子達)をいっそう懲らしめてめちゃめちゃにしてやると言わんばかりに暴れていた事を思い出して、
甥達がとても心配で、何もできずにいます。
この点では、時間が早めに経って、甥達が大人になって自立する日が早く来るといいなあ、と思います。

しんみりとしたムードにさせてしまう事ばかり綴ってしまいました。

ところで、私も、杏珠先生がご紹介下さった法句経の本を取り寄せました。これから読んでみます。

いつも長くなって申し訳ありません。
またメールさせてください。
いつもどうもありがとうございます。
                (一部省略・抜粋)
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メールを拝見いたしました。

御自分の人生と向き合おうとしている事・・・
とても素晴らしいことだと思います。

自分自身の足で歩き出さずに、
あれやこれやと嘆いていても何も変わらない・・・
貴方は大切な事に気が付いたのですね。
自分の納得がいくように頑張りましょう。

仏教用語で「明らかにする」という言葉があるのですが、
これは今貴方のように、
『やれるだけやってみる』
そして、出た結果を全て受け止めるというように私は解釈しています。

どうか、後悔をする事がないように
自分にできる事を精一杯やってみましょう・・・

そして、お兄様の事・・・
今の状況のようになるのは、視えていた事ですからよく理解が出来ます。
そして貴方が如何に心を痛めているのかもよくわかります。

しかし、お兄様自身で『自分の行い』『考え方』『言動』を深く反省し、 ”何とかしなくては駄目だ”と気が付かない限りは
誰が何を言おうがお兄様を救う事は困難なのです。

少し前の貴方に ”まずは自分が変わる事です”と
何度もお伝えしたと思いますが、
貴方自身が私がお伝えした、その意味を理解しようと
自分で考える事がなかったなら、貴方でさえ今現在のような心境に
なっていなかったでしょう。

お兄様についても甥っ子さん達についても、
皆それぞれが一人ひとり違った『業』を持ち、この世に生を受け、
その業の償却をする為に精一杯生きているのです。

業の償却は、誰にも代わる事はできません・・・
貴方にできるのは、とても苦しい事かもしれませんが
 『見守る』ことだけなのです。

お兄様が早く御自分でお気づきに為ることを願って・・・
                 (全文掲載)

        杏珠



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