声優さんと映画とアニメと
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2007年04月21日(土) 目に見えにくい小さなお仕事

森川さんが今週のパスコレで、毎日違う場所へ行く特殊なお仕事で、しかも1日に何カ所もスタジオをハシゴするので、移動の連続だ、とコメントしています。私も出張の多い仕事で、最近はマーケティングという名の技術営業みたいな役割のせいで、いろいろなお客さんに会い、プレゼンしたり交渉や打ち合わせしたりとなるのですが、さすがに自社の事務所という安住の地とでも言うべき拠点があって、そこへ帰るとほっとします。
おそらく自営業な声優さんというのは、スタジオを転々としているストレス(拠点はおそらく所属事務所ではなく、自宅になるのではないかと思います)と、1日にさまざまな役における、それこそ喜怒哀楽さまざまな感情体験をするわけで、それらさまざまな要因で生じるストレスは、他の職業にくらべても酷いのではないかと、それを上手く処理するため深酒になる人、けっこう多いのではないかなって、ちらりと思ってしまいました。

さて実は上に書いたお話にかかわるネタを。
森川さんが1日にいくつものスタジオを転々とハシゴするとのこと、レギュラーやラジオの数だけでも半端じゃなくて、平均して毎日2カ所以上を廻らないとこなせないほどの数のお仕事を抱えて居そうなのは、容易に推理できますが、もっと大変なことに気がつきました。だから彼は2〜3カ所という表現ではなく、あえて数カ所とコメント、実際に、日によっては3箇所以上まわってお仕事しているのが容易に推理して判る、そんなお話。DVDが出るときなどに、どうやら吹き替えセリフの修正や追加シーンなどで、発売前に細かな修正シーンを録音している。という事実などなど・・・

(その1)
ダーマ&グレッグ
シーズン1のDVDボックスが出たあとに、ネットでの反響などを知りたくて検索徘徊していて、こんな言葉を発見。シーンのセリフが差し替え(過激描写もしくは問題セリフが無難なセリフに差し替え)えられている。
私はそれが判るほど各エピソードを観たおしていないのですが、どうやらそうらしい、だとすると、森川さん他メインの方々でそのシーンに関わるキャストは、追加録音に何度か呼ばれている筈です。
勿論、昔TVオンエアーされていたもので、DVD化にあたりCM分のカットを元の尺に戻す過程で吹き替えなしのシーンが出てしまう場合、何年も経っているのですが、吹き替えを追録するケースが多いです。不幸にも他界されてる方や引退してしまっていてお呼びできない方のセリフシーンには代役が立てられます。
大好きなスタスキー&ハッチのシーズン1のBOXを買って、メインの二人の声が微妙に年輪を感じるのと、故富山敬さん(情報屋ハギー)やドビー主任の松本大さんの声に代役がたっているので、追加シーンは非常に浮いた感じに仕上がっているのですが、まるっとそういうシーンが潔く原語(英語の字幕)になっていたスタトレに比べて、良いのか悪いのか、悩むところでした。
ということで、もしダマグレのDVD化にあたっての修正シーンがアリが事実なら、今度シーズン2も出ますが、森川さん、いまでもグレッグをその身に呼び戻して演じているのですね・・・何となく感激。

(その2)
メレンゲの気持ち。
実はまだ録画してある(筈)なだけで、関西に居るせいでちゃんと観てませんが、どうやら痩せた最近の森川さんの様子、ネットで噂になりだした時期から推理して収録はだいたい3〜4週間前でしょうか?
このメンバー(メールなどで教えていただいたのですが、飲み会のメンバーが高木渉君とモリモリと萩原聖人君だったとのこと、賢雄さんが居なくて残念)NHKBS2でオンエアーされたぺ・ヨンジュン他主演の韓流ドラマ『初恋』の主要男性キャスト。もしかして、5月から順次発売のプレミアムDVDボックス用に追加修正録音しているってことありませんか?で、このメンバーで仕事後に飲んだと。もちろん森川さんの20周年ディナーショーで萩原さんのお名前で綺麗なフラワースタンドも入っていましたし、あの44話の収録をへて、兄弟と親友3人の絆は役とオフの両方を通して深まったのだと思います。だから今でも都合があえば集まって飲むのでしょう。
ただ、ちょっとタイミングが上手いこと合いすぎなので、修正追録の可能性も捨てきれないかなって思います。
真相は、DVDBOXが出れば、有る程度マニアな方の指摘で判明するのかなって思います。これ、一通りみただけの素人では、記憶力テストに近い状況で、よほど追加録音もしくは修正録音の部分の音質が極端に違う、声優さんが代役である、あきらかに時間がたって当時の声が出せない、役の降臨に失敗している、ぐらいのめだった状況がないと、最近の声優さん演技力と録音技術からダマされますので、そう簡単には気がつかないのではないかと・・・シーンとセリフを舐めるように覚えていないと・・・笑。うちの旦那はガンダムならそれが出来そうです(笑)。

それにしても「メレンゲの気持ち」の萩原聖人さんお友達紹介コーナーに出た二人、濃いなぁ(笑)
萩原君は先に高木君に懐いてくっついて行ったあと、森川さんにもうち解けて今のような親しい関係になった様子、随分以前に1回共演しているのを萩原君が覚えていたと、おまえらのゲスト出演でもコメントしてました。
(モリモリは記憶怪しかったみたい、萩原君はペンを借りたのを覚えていたとのこと、演技の方もアドヴァイスしてもらったみたいな雰囲気でした、たしか・・・)あのひーちゃんでも完璧にもて余す森川高木のコンビ相手に呑む萩原君って、そうとう彼も濃いキャラで素直ないい子なんでしょうね、きっと、二人の兄貴分の暴走会話や酔っぱらいぶり、そして過激な後輩かわいがり攻撃が、なんだか想像するだに楽しそう。


(その3)
「ブラックホークダウン スペシャルエクステンディット・カット【完全版】」
実は、先日のブラックホークダウンの放送を録画してみていて、フラストレーション、1時間くらい本編をカットしてませんか?あと、吹き替えのキャストで一つだけどうしても不満がジョッシュの声、平田さんの演技のすばらしさにはまったく問題ないのですが、実は心密かにDVD版の竹若君の初々しい若者ぶり、そしてちょっとへたれで強がっているけれど内心は相当に不安な部分が演技する声の揺らぎ(竹若さんの持ち味でもあり、傾向としては三木眞一郎さんと同じ部類の役者さんではないかと)に含んであってちょっと気に入っていたので、TV版にはちょっと不満。ジョッシュの声は森川さんや竹若さんが合うと思います。

そんなこんなでDVD版を見直すにあたって、今日入手したスペシャルエクステンディット・カット【完全版】を観てみました。
先日のTV地上波オンエアー版でも感じた、画面が全体に明るくなったという印象は、このDVDを観て確信に、デジリマするにあたり、画面全体のトーンが日差しのきつい砂漠の国でのドキュメンタリーみたいな作品という意図なのか、全体に明るくなっています。画面は超綺麗、音質もバランスも最高です。
で、7分強シーンが追加されて再編集されているみたいなのですが・・・密林のこのDVDのぺーじの投稿された感想の中の一つによれば、追加シーンでグライムズ(森川さんが吹き替え担当のユアンマクレガー)にかかわるシーンが増えているとのこと。
両方を見比べての確認が澄んでいないんですが・・・どうも森川さんのセリフを言うシーンの長さが1〜2カ所増えてる気がします。あと、爆発をかいくぐるシーンの息の演技が、あれは気のせいかなぁ・・・とにかくTV版が削られすぎなせいもあるかもですが、確かにユアンの出番シーンの量の印象は、主演のジョッシュに次いで、きちんと第2主人公の部分、軍属のレンジャーでありながら6年間文官の役目を担わされてきて、みんなそれを知っていて(結構キャリアが長くなっているので階級も上位)彼に気遣って声をかけるシーンも幾多。
そしてなにより、なりゆきで部隊からはぐれてデルタ(DVD版ではデルタチームをDボーイズって呼んでいて、ブレードのDボウイを連想してどっきり)小隊長と行動を共にする後半での、彼の顔が見えるシーン、二人が会話するシーンが、なんとも殺伐としすぎな画面を一瞬和ませる役を担った重要シーンになっていること。
(なんと市街戦中断で立てこもり中のビルの中でもコーヒーを入れちゃうグライムズ君、無類のコーヒー好き)
過去数回観た以上に、ユアンの存在感と役割の重要さが判る、そんな編集仕上がりになっていました。
確認はとれていませんが、1〜2カ所は出番が長くなっている、そんな気がしました。

すみません、うそついてるかもしれません。ぎっちり見比べたら、全然変わらないかも・・・・
私の記憶はまったくあてになりませんので・・・

でも、もしかすると、そんなこんなで、この完全版(たしか昨年コレクターズボックスが発売になった時に本編がこのバージョンになったのではなかったかと・・・)が出た2006年12月22日より前に、これまた、ちよっとだけのシーンですが、森川さんはグライムズを再度演じている可能性があるのです。声だけでは、まったく気がつきません。

ちなみに、私、DVD版のキャスト、結構気に行ってます。
ガリソン少将(サム・シェバード)は有本欽隆さんの方が合ってると思います。TVは津嘉山さんで、これまた品良く知的な感じですが、実はちょっと不満だったり、演技にもうすこし小物感があった方がよかった感じなので、有本さんの演技の雰囲気は状況や画面にマッチしてました。
弾が飛んできても、避けようともしないで、弾丸飛び交う場所を悠然と歩く(首打たれても、虫に刺された程度の反応な)救援トラック部隊長のマクナイト中佐(トム・サイズモア)演じる岩崎ひろしさん(ナイトミュージアムではルーズベルトでしたね)の演技もなかなか渋かった(TV版の立木さんもこれまた雰囲気が合ってました)も好きです。デルタの人が、これまたみんな揃って渋い外見にあわせた渋めの凛々しい声揃い、いいなぁ。

軍事用語や戦争映画のパターンを知らないので、脚本に注文つけられる立場ではなく、ただDVD版はTV版と微妙にニュアンスが違っていて、これは好みが出るかもデス。
原語に雰囲気がちかかったのはテレ東のTV版です。
DVD版も無難にまとまっていたように思います。(間違い探しはしてませんので)。

そんなわけで、今日みたDVD版が永久保存版になりました。
凄まじく考えさせられる壮絶シーンと、戦う意味を一人一人の視聴者に判断をゆだねる部分があって、辛い映画ですが、演出、カメラワーク、構成は秀逸。ノルマンディ上陸作戦である地上最大の作戦や地獄の黙示録やディアハンターなどの戦争映画ものと並んで、近代戦争(テロや暴動など一般市民が混ざった状態で戦闘になる戦争作品)としては歴史に残る一本ではないかと思います。
ガリソン少将、結果を出すのを焦っていたのと、長年戦っているソマリアの民間兵の装備や数を見誤っての軽装軽装備での出撃は、明らかに判断ミス作戦ミスです。会社の事業もおなじですが、実際に起きたソマリアのこの戦いでは、尊い若者が沢山犠牲になっているのが酷いです。アメリカ兵隊さんは自分の国や家族を守るという正義以外にも、世界の平和を維持する、戦争を早く集結するため、などさまざまな大義名分を政府から仰せつかって、世界のさまざまな紛争地帯で犠牲になり辛い思いをしているという事実。考えさせられることが多い作品です。

そんなこんなで・・・
森川さんは外で私たちが認識できるお仕事で想像する倍以上に忙しいのでしょうか?
アニメも、収録とオンエアーに時差があること、シーンの差し替えや改変修正が入る場合も多々あり、台本の修正がある場合もあって、(折角収録したけどNGお呼び出しもあるらしいですし・・・笑)出演作が多ければ多いほど、それだけ余分に細々とスタジオに呼ばれも多いのではないかと。
だから1日数箇所のスタジオを廻ってお仕事が雪だるまのように増えて行くのでしょうね。
大変なお仕事ですねぇ・・・敬意。

どうやら神奈さんのライブに飛び入りではなく、正式にゲスト出演するみたい、歌のライブのゲストというからにはデュエット程度でも歌うシーンありなのでしょうか?デスガンの公開録音よりも見に行くのはたやすいかも・・・神奈さん、ネオロマで歌うのを何度も拝見して、凄く歌も上手いし声も綺麗ですから、ライブ面白そうですね。

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まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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